世界が覆われたような気がした――窪田正孝が語る「えんとつ町のプペル」と現実のリンク
2020年12月25日 17:00
![「映画 えんとつ町のプペル」で声優を務めた窪田正孝](https://eiga.k-img.com/images/buzz/87676/623c8021cf9e3ab9/640.jpg)
お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣による大ヒット絵本を劇場アニメ化した「映画 えんとつ町のプペル」が、12月25日から全国公開された。「この作品は、2020年に公開すべき映画だと思います」と語るのは、ゴミ人間のプペルの声優を務めた窪田正孝。その思いを聞いた。
本作は、いつも黒煙に覆われ、空を閉ざされた“えんとつ町”を舞台に、星を信じる少年ルビッチと、ハロウィンの夜に現れたゴミ人間プペルが巻き起こす“信じる勇気”の物語。ルビッチの声は芦田愛菜が担当し、そのほか、立川志の輔、小池栄子、「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司らが出演している。
![画像4](https://eiga.k-img.com/images/buzz/87676/fb48b2016365960a/640.jpg?1608871395)
“ゴミ人間”という特殊なキャラクターに挑んだ窪田は「あまり考えすぎないでやろうと思っていました」と振り返り、製作総指揮・原作・脚本を務めた西野を含め、スタッフ陣と共にプペルの声を作り上げていった。
「原作の絵本を読んだインスピレーションのままやってみて……というのもありました。西野さんたちからは、どうやってほしいとかではなく、『やりながら探っていきましょう、僕らもわからないので』というのを最初に言っていただきました。僕もアフレコの場に立って、動く映像を見させていただくなかで生まれたものでやらせていただきました。大きい枠からやってみて、段々絞られていって、最後にビシッとした線になってプペルができた感じです」
![画像2](https://eiga.k-img.com/images/buzz/87676/69b19d002486f10e/640.jpg?1608871353)
ルビッチ役の芦田とは一緒にアフレコも経験し、「一人でアフレコをしたときには掴めない部分もありましたが、一緒のアフレコでは愛菜ちゃんの才能に引っ張ってもらいました。一緒にできたのは短い時間でしたが、ルビッチに影響されてプペルが形成されていく過程を感じることができました」と話す。
芦田の印象については「プロフェッショナルでしたね。ルビッチの表情一つ見逃さず、『今の瞬間しゃべっていませんでしたか』って気が付いて、うまく声や吐息を入れられる。すごいな、本当に一回り違うのかなって(笑)」と驚きつつ、「でも、年齢は関係ないですよね。刺激をいただいたし、そこはプペルにも反映されていると思います。愛菜ちゃんが本当に多方面からルビッチのことを見ていたので、声に立体的なものが生まれていました。僕も自然にそういう形になっていく、後についていくイメージがありました」と明かす。
![画像5](https://eiga.k-img.com/images/buzz/87676/57ee0f4b62f6607b/640.jpg?1608871435)
今年はコロナウイルスの影響もあり、鑑賞者のなかには、黒煙で覆われた「えんとつ町」が描かれる本作と、現実世界を重ね合わせる人も多かった。西野も触れていた部分であり、窪田も「西野さんがおっしゃっていたように、今年は世界が覆われたような気がしました。人と人がつながっていた、当たり前の日常が当たり前ではなくなってしまって、この作品と現実がリンクするところはあると思います。今年はこれができなかったけれど、来年こそできると“信じる”ということにも、星を信じるルビッチの思いにもつながるんだなって」と指摘する。
窪田にとっても、今年は仕事と人生を考えるきっかけになったという。
「もともとは仕事をずっとしたい方だったのですが、プライベートの時間も大事にして、その時間にインプットをして、仕事でアウトプットをしていきたいと思うようになりました。今までは仕事がすべてでしたが、もう30代なので、20代の頃とは違う考え方にもなってきています。仕事面では、去年から朝ドラ『エール』をやらせていただいたので、まずこんな状況になっても仕事があることは恵まれているなと感じました。気軽に人が集まれなくなってきて、作品を作るのにも今までとは違う苦労があるなかで、『エール』では一人の一生を疑似体験することができました。得た出会いも大きかったので、この経験は今後に生かしたいです」。
![画像3](https://eiga.k-img.com/images/buzz/87676/ef3a7ef3b129deea/640.jpg?1608871353)
最後に、改めて「今年はいろいろありましたが、この作品がクリスマスに公開されるのも、なるべくしてそうなったと思います」と話した窪田。その言葉通り、きっと特別な“クリスマスプレゼント”になるはずだ。
関連ニュース
![「映画 えんとつ町のプペル」特報完成 原作・西野亮廣「むちゃくちゃいい30秒です!!」](https://eiga.k-img.com/images/buzz/85547/fb71eacdb038257b/320.jpg?1597215553)
![「えんとつ町のプペル」制作はSTUDIO4℃ キャラデザの福島敦子によるイメージビジュアルも完成](https://eiga.k-img.com/images/buzz/82235/a944b3dfd89d5fb1/320.jpg?1577335752)
![劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」本予告公開 お笑いコンビ「見取り図」がゲスト出演](https://eiga.k-img.com/images/buzz/86453/38a23fcff6b9cf9f/320.jpg?1602560481)
![窪田正孝、ゴミ人間役に苦労「おじいちゃんっぽくなってしまった」 西野亮廣と“プチ文通”も](https://eiga.k-img.com/images/buzz/86642/fe460f83dbb7fd0e/320.jpg?1603708868)
![松本穂香×瀬戸利樹「君は彼方」予告完成 夏木マリ、竹中直人、土屋アンナが声優キャストに](https://eiga.k-img.com/images/buzz/86429/58887c67490b272c/320.jpg?1602292978)
![クズ、ワル、クズ、ワル、クズ、ワル……これぞ“全方位地獄映画” 北村匠海主演「悪い夏」新場面写真公開](https://eiga.k-img.com/images/buzz/115549/9b037837860aee5d/320.jpg?1738638282)
映画.com注目特集をチェック
![ショウタイムセブンの注目特集](https://eiga.k-img.com/images/top_news/5380/b5d72760f5ef3c7b/320.jpg?1738849989)
ショウタイムセブン
【阿部寛がヤバすぎる】異常な主人公 VS イカれた爆弾テロ犯…衝撃のラスト6分、狂気の向こう側へ
提供:アスミック・エース
![芸能生活50年で“初”体験!の特別企画](https://eiga.k-img.com/images/top_news/5381/cc8994b4c8dc1049/320.jpg?1738287500)
芸能生活50年で“初”体験!
【無料】映画の面白さが何倍にもなる特別番組…貴重な瞬間を見逃すな!(提供:BS10 スターチャンネル)
![「アベンジャーズ」と関係するかもしれない“大事件”の注目特集](https://eiga.k-img.com/images/top_news/5377/ec993b422a223802/320.jpg?1738809133)
「アベンジャーズ」と関係するかもしれない“大事件”
【物語のカギは“日本”!?】このマーベル最新作は観るべきか、否か――?
提供:ディズニー
![セプテンバー5の注目特集](https://eiga.k-img.com/images/top_news/5376/0193745c34c4d2bc/320.jpg?1738639833)
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか?ショッキングな実話
提供:東和ピクチャーズ
![次に観るべき“珠玉の衝撃作”の注目特集](https://eiga.k-img.com/images/top_news/5375/6356d5dc8d9b1d53/320.jpg?1738716873)
次に観るべき“珠玉の衝撃作”
【余命わずかの親友から奇妙なお願い】「私が死ぬとき隣の部屋にいて」――魂に効く“最高傑作”更新
提供:ワーナー・ブラザース映画
![激しく、心を揺さぶる超良作の注目特集](https://eiga.k-img.com/images/top_news/5336/e472dd9e95eda90b/320.jpg?1738287092)
激しく、心を揺さぶる超良作
【涙腺が危ない】切なすぎる物語…さらに脳がバグる映像美×極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー