94歳のおばあちゃん、なぜ小学校に入学した? 「GOGO」冒頭映像
2020年12月22日 15:00

ケニアの小学校に通う94歳の女性ゴゴを壮大な風景とともに追いかけたドキュメンタリー「GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生」の冒頭映像が披露された。ケニアの平原と山々が朝靄に浮かぶ美しい風景とあわせ、本作でその生き方に追ったゴゴの紹介がされている。
プリシラ・ステナイ、通称ゴゴ(おばあちゃん)。不就学だった孫たちに愕然とした彼女は、自らが手本となるべく小学校に入学を決意。クラスメートたちに応援されながら勉強を続け、ついに念願の卒業試験に挑む。

冒頭映像では、ひ孫のチェプコエチから学校に通えなかった理由を聞かれたゴゴが「牛の世話があったんだよ。学校が大事だとも思ってなかった。父さんが『牛を優先しろ』って。そんな時代さ。女の子たちが学校に通う時代じゃなかった」と遠い少女時代を回想する。「だから今やるんだ。すっかり耳は遠いし、目も悪くなったけど、卒業試験に受かりたい。教育は大事だよ」。ゴゴが静かに強い思いを語る、心が揺さぶられるシーンとなっている。

メガホンをとったパスカル・プリッソン監督は「彼女は映画がどのようなものか知りませんでしたが、この作品が見本となり、ほかの少女たちの就学を奨励できるなら、と了承しました。ゴゴは全ての親が娘たちを学校に行かせるように説得したかったのです」と、映画に出演したゴゴの思いを伝えている。
「GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生」は12月25日から東京・シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
(C)Ladybirds Cinema
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