階層に分かれた閉鎖空間、食事は上層階からきた残飯だけ…ルールだらけの極限生活描く「プラットフォーム」21年1月公開
2020年12月18日 19:00
階層に分かれた“縦の閉鎖空間”の中で、ルールに縛られながら極限の生活を送る人々を描いた「THE PLATFORM(英題)」が、「プラットフォーム」の邦題で、2021年1月29日に公開されることがわかった。あわせて、予告編と日本版アートワークもお披露目。映像には、下層の人々が、上層からの残飯を食べて飢えをしのぐ様子が切り取られている。
19年のトロント国際映画祭で、ユニークな作品が集まる「ミッドナイトマッドネス部門」の観客賞に輝き、同年のシッチェス・カタロニア国際映画祭では、最優秀作品賞と観客賞を含む4冠に輝いた「プラットフォーム」。主人公・ゴレンはある日、目が覚めると「48」階層にいた。部屋の真ん中に穴があいた階層が、遥か下の方にまで伸びる塔のような建物のなか、食事は“プラットフォーム”と呼ばれる巨大な台座に乗って、上層から運ばれてくるのだ。ゴレンは同じ階層にいた老人・トリマカシから、ルールを教えてもらう。そして1カ月後、ゴレンは気付くと「171」階層にいて、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた。
予告編では、建物内の不条理なルールが提示される。「1カ月ごとに階層が入れ変わる」「何でも1つだけ建物内に持ち込める」「食事がとれるのはプラットフォームが自分の階層にある間だけ」。「下の人のために自分の分だけ食べて」と上層から呼びかける女、息子を探すために降りていく女、ロープで上層に上っていこうとする男……様々な階層の者が、感情をむき出しにして、生き残ろうとあがく。やがて仕組みを壊そうと、プラットフォームに乗って食事を分配しようとしたゴレンの行動が、思わぬ悲劇を導くさまが、ありありと映し出されている。
アートワークには、豪華な食べ物を積んだプラットフォームが上から順に降りていく、異様な構造を活写。階層が下の下まで、永遠にも思えるほど続いている。
メガホンをとったのは、本作が長編初監督作品となるスペインの新鋭ガルダー・ガステル=ウルティア。縦構造の空間で、生活を制限された者たちがとる行動を通して、階級や身分の差が引き起こす社会問題を描き出している。
「プラットフォーム」は、21年1月29日から東京・新宿バルト9ほか全国公開。R15+指定。
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