シルク・ドゥ・ソレイユの指導もあった ガル・ギャドットが明かす「ワンダーウーマン 1984」アクションの裏側
2020年12月18日 17:00
大ヒットDC映画「ワンダーウーマン」の続編「ワンダーウーマン 1984」が、今日12月18日から公開された。前作に引き続き、ワンダーウーマンを演じたガル・ギャドット、ワンダーウーマンの敵チーターを演じたクリステン・ウィグが、撮影の裏側を語った。
1984年、人々の欲望をかなえると声高にうたう実業家マックス(ペドロ・パスカル)の巨大な陰謀と、正体不明の敵チーター(ウィグ)の出現により、最強といわれるワンダーウーマン(ギャドット)が絶体絶命の危機に陥る。
ギャドットによると、メガホンをとったパティ・ジェンキンス監督の意向もあり、本作のアクションはほぼ実際に演じているそう。
「監督がなるべくCGIを使いたくないと言ったので、ほとんどが実写で、あまりにも危険だとスタントチームがやってくれました。それだけリハーサルもありますし、ワイヤーの装置にも時間がかかります。チーターとワンダーウーマンの戦いもなるべくリアルでやるためにワイヤーの装置をつけて、そしてその装置がすべて入る環境も作らないといけない。特に、ワイヤーがすごく複雑で、実際にやるとシルク・ドゥ・ソレイユくらいの人しかできないとなったので、実際にシルク・ドゥ・ソレイユの方が現場に来て教えてくれました。私たちとスタントのチームが実際にあの動きをしているんです」(ギャドット)
ガドットは母国イスラエルで兵役の経験もあるが、今回のアクションにはダンスの経験が生かされたそう。「ワンダーウーマンとしてのアクションは、顔を殴るような攻撃的なものではなく、相手を傷つけず平和を求めています。振り付けを覚えたりするので、ダンサーとしての経験が役に立ちました」。
「よく私たちは冗談で『宇宙以外のスペースすべて、陸でも水中でも空中でも全部で戦ったね』と言っています」と壮大さを明かすように苦労もあったが、「スクリーンで見ると、CGIとは違う迫力がわかります。実際にやるのはとても大変でしたが、それだけの価値があったと思います」と、実際に演じたからこその迫力に手ごたえをにじませる。
チーター役のウィグは、原作でも人気のキャラクターだけに重圧もあったそうだが、「ファンをがっかりさせたくないという怖さもありました。今までの自分とは違う役でプレッシャーもあって、撮影前は神経質になっていました。でも、撮影が始まってからはガルや監督と仲良くなって、役者としてもとても学びの多い経験になりました」と充実した表情を見せる。
ギャドットと同じく、アクションには苦労があり「とても大変で、長い時間トレーニングして、ジムに行って、アクションの振り付けもあって。ガルと私の2人でリハーサルもして、細かい動きなど覚えることがたくさんありました」と振り返る。「でも、ガルがいたから2人で大笑いして、スタッフが困るくらい大笑いしたりして(笑)。本当にガルがいたからできました。いなかったらあんなに大変なことはできなかったです」と感謝。この日はオンラインインタビューとなり、2人も違う場所からの参加となったが、画面越しに投げキスをしてお互いを労っていた。