「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」監督最新作「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」3月公開
2020年12月18日 16:00

ドキュメンタリー映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」2部作で注目を集めた佐古忠彦監督が、知られざる沖縄戦中史に挑んだ最新作「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」が、2021年3月6日沖縄で先行公開、3月20日から全国公開される。
戦中最後の沖縄県知事となった島田叡(しまだ・あきら)の生涯を追った今作は、沖縄戦を生き延びた住民たち、軍、県の関係者、その遺族への取材を通じ、これまで多くを語られることのなかった島田の人生と、語り継ぐべき沖縄戦の全貌に迫った長編ドキュメンタリー。「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」2部作で戦後沖縄史に切り込んだ佐古監督が、新たに発見された資料を交え、知られざる沖縄戦中史に挑んだ野心作だ。主題歌「生きろ」は小椋佳が担当。語りは佐々木蔵之介が務めている。
太平洋戦争末期。すでに日本の敗色濃厚だった1945年1月31日、一人の男が沖縄の地を踏んだ。前年の10月10日、米軍による沖縄大空襲によって那覇は壊滅的な打撃を受けた。内務省は新たな沖縄県知事として、当時大阪府の内政部長だった島田叡を任命。転勤辞令を受けた島田は家族を大阪に残し、ひとり那覇の飛行場に降り立った。
知事就任と同時に、島田は大規模な疎開促進、食料不足解消のため自ら台湾に飛び、大量のコメを確保するなど、さまざまな施策を断行。米軍が沖縄本島に上陸した後は、壕(自然の洞穴)を移動しながら行政を続けた。だが、戦況の悪化に伴い、大勢の県民が戦闘に巻き込まれ、日々命を落としていく。また、島田自身も理不尽極まりない軍部からの要求と、行政官としての住民第一主義という信念の板挟みになり、苦渋の選択を迫られる。
戦時下の教育により、捕虜になるよりも自決=玉砕こそが美徳とされた時代に、島田はそれに抗い、周りの人々に何としても「生きろ」と言い続けていた。その生き方、考え方はどのように育まれてきたのか―。戦後「官僚の鑑」「本当の民主的な人」と讃えられた島田という人物をスクリーンで再発見してほしい。
2021年3月6日から沖縄・桜坂劇場で先行公開、3月20日から東京・ユーロスペースほか全国順次公開。
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