ジブリ長編CGアニメ「アーヤと魔女」寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳ら出演 12月30日放送
2020年11月12日 18:30

宮崎駿が企画、宮崎吾朗が監督を務めるスタジオジブリの長編CGアニメ「アーヤと魔女」に、寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳らが出演することが分かった。放送日も決定し、NHK総合で12月30日午後7時30分からオンエアされる。
ジブリ初の全編3DCG制作の長編作品となる本作は、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」の原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」でも知られる英国作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童小説が原作。自分が魔女の娘とは知らずに育った孤児の少女アーヤが、奇妙な家に引き取られ、意地悪な魔女ベラ・ヤーガの助手としてこき使われることになる。放送時間は82分。
魔女のベラ・ヤーガ役を演じる寺島は、アニメ声優初体験。「スタジオジブリさんの作品に参加させていただけるなんて夢のような体験でした」と喜び、「どんな環境におかれても見事にたくましく生きていくアーヤの姿は今この時期の私たちに、必ず勇気と希望を感じさせてくれることでしょう」と話している。

豊川はベラ・ヤーガと暮らす怪しげな男マンドレーク役、濱田は黒猫トーマス役を担当。主役のアーヤは、オーディションで抜てきされた女優の平澤宏々路が演じる。オーディション時は合格するのは難しいかもしれないと思ったという平澤は、「強くて明るい、少し生意気だけど憎めない、そんなアーヤを楽しんでいただけたらなと思っています! 皆さんの『ココロ』に響きますように!」と呼びかけている。
宮崎吾朗監督は「今、僕たちの国では、大人ばかりが多くて、子どもの数が少ないです。その少ない数でたくさんの大人を相手にしなければいけないから、今の子どもたちは大変だろうな」と思っていたときにアーヤと出会ったと語り、「憎たらしいけど、かわいい僕らのアーヤが、子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけてくれることを、心から願っています」とコメント。また鈴木敏夫プロデューサーは、「『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤ』は世界一賢い女の子の物語です。憎たらしいけど、何故かかわいいアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています」と語っている。
「アーヤと魔女」のオンエアにあわせて、宮崎吾朗監督のテレビシリーズ「山賊の娘ローニャ」を前・後編に再編集した総集編が、12月19、20日午後5時から再放送される。
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