“おジャ魔女世代”森川葵&松井玲奈&百田夏菜子がTIFFで放った、現代の魔法
2020年11月3日 19:19
「おジャ魔女どれみ」シリーズ20周年記念作品となる劇場アニメ「魔女見習いをさがして」が11月3日、第33回東京国際映画祭の特別招待作品として東京・EXシアター六本木で上映された。声優を務めた森川葵、松井玲奈、百田夏菜子、佐藤順一監督と鎌谷悠監督が舞台挨拶に立った。
温かな拍手で迎えられたキャスト陣は、開口一番「無観客での舞台挨拶も多いですが、やっぱり皆様の前に立たせていただきながら、挨拶させていただけるのは、うれしくてありがたいことだと思っております」(森川)、「お客さんに直接お会いできる機会がなかなかないので、舞台裏で皆さんの拍手を聞いて感動しました」(百田)、「ステージ上からみなさんの反応を見ていると、ハンカチで涙をぬぐっているような方が見えて。私たち“おジャ魔女世代”の気持ちが、皆さんにも届いたのかなとうれしく思います」(松井)と感謝を伝える。
1999年から4年間にわたり放送されたテレビアニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズは、魔女見習いとなった少女たちの修業の日々を描いた。今作では、人生に迷う3人の女性を新たなヒロインに据え、大人のための“新たな魔法の物語”が紡がれる。
「今作をどのように見てほしいか」と問われた松井は、「魔法というものが作品のテーマにあるなと私は感じていて」と話し、「子どもの頃は魔法って便利なものって考え方だったけど、この作品に出合って『現代における魔法というものの考え方』が自分のなかに備わったなと思っています」と告白する。一方の百田は、「私は(今作を)お母さんと一緒に見て。そしたら、『昔、あんなグッズ買ったよね。遊んでたよね』と盛り上がれたので、私たちと同じように『おジャ魔女どれみ』を見て育った世代の皆さんは、ご両親と見てみるのもいいのかなって」と客席に呼びかける。
“おジャ魔女世代”ならではの視点で作品をアピールするキャスト陣。森川は、「夢を描くこと、ましてや魔法を信じることが難しくなってしまった現代に、どれみちゃんたちがもう一度帰ってきて『人それぞれ違う魔法を持っていて、気づかないうちに人を元気にしたり、はげましたり。気づかないうちに魔法を使っているものなんだよ』って教えてくれたような気がします」と噛み締める。そのうえで「じゃあ自分が使える魔法ってなんだろうと考えたときに、この映画を見に来てくれた人がハッピーになったり、ラッキーなことが起きたりするのが、きっと私たちが今皆さんにかけられる魔法なのかなと思う。この映画を見てくださった人が、これから見にきてくださる人たちが少しでも幸せになってくれたらうれしいです」と、今作に込めた“魔法”を明かした。
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