デビッド・リンチ初の自伝が発売 すべてを語り尽くしたファン必携の一冊
2020年10月24日 07:00

鬼才デビッド・リンチの初の自伝「夢みる部屋」の日本語翻訳版がフィルムアート社から発売された。
デビュー作「イレイザーヘッド」(77)から、出世作「ブルーベルベット」(86)、社会現象になったテレビシリーズ「ツインピークス」(90~91)、「ロスト・ハイウェイ」(97)、そして最新作「ツイン・ピークス The Return」(邦題:リミテッド・イベント・シリーズ)(17)など、リンチの全映画作品、さらにはデビュー前の初期作品や、短編作品、CM、企画が頓挫し実現しなかった作品まで、すべてを網羅。
共著者のクリスティン・マッケナによる評伝のセクションは、元妻、家族、友人、俳優、代理人、そして映画制作の多様な分野で協働する同僚たち、総勢100人以上の登場人物からなる驚くほど率直なインタビューによって、パーソナルな「人間・リンチ」を浮き彫りにし、リンチ自身の回想のセクションは、叙情的で親密、そして何事もタブーにすることなくすべてを赤裸々に語っている。
過激なユーモアも盛り込み、パーソナルな考察であり、リンチの美的感覚や人生哲学にあふれている本作は、比類なきビジョンを追求し続けてきたリンチの、映画、アート、音楽その他さまざまな「創作人生」と、彼が直面してきた苦悩や葛藤も明かされるファン必携の一冊だ。A5判・上製、704ページ、本体価格4500円(税別)。
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