映画にはない“初デート”から生まれた言葉も 「朝が来る」本編映像
2020年10月23日 08:00
実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描く。
公開されたのは、そろそろ子どもが欲しいと考えはじめた夫婦、栗原佐都子(永作)と清和(井浦)が高級レストランで仲睦まじくデートするシーン。原作小説では社内結婚で清和が年上の設定だが、河瀬監督は永作と井浦の普段の関係性を生かしたいと、映画では佐都子を年上に変更した。
次に映る古代遺跡のような場所でのデートは、栃木・宇都宮市にある大谷石採石場跡にある大谷資料館が舞台となっている。河瀬監督は、佐都子と清和のつき合いはじめた頃を“役積み”(登場人物たちが実際に経験したであろうことを、役者にも実体験)させるため、クランクイン前に“初デート”の場所として同所を3人で訪れていた。
その日のデートコースは井浦が全て考え、レンタカーの手配までしていたという。宇都宮駅から大谷資料館へ行くレンタカーを運転しながら、井浦が何気なく言った「そこの石は全部地球の記憶だよね」という言葉を、河瀬監督は先のレストランシーンで佐都子の初デートの記憶としてセリフに登場させている。
「朝が来る」は10月23日から全国公開。
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