「ジュラシック・ワールド」最新作が2週間撮影中断 スタッフがPCR検査陽性反応
2020年10月12日 10:00
2022年夏への公開延期を発表したばかりの「ジュラシック・ワールド ドミニオン(原題)」(コリン・トレボロウ監督)の撮影が、2週間中断されることが明らかになった。
同作は、コロナ禍でひと足早く撮影を再開させたことで知られ、徹底した安全対策のもと英ロンドンで製作を進めている。しかしこのほど、トレボロウ監督は自身のTwitterで、「『ジュラシック・ワールド ドミニオン(原題)』において 新型コロナウイルスの検査で複数の陽性反応があったとの報告を受けた」「その後、すべて陰性反応となったが、安全対策上2週間撮影を中断する必要がある」とコメントした。
製作・配給のユニバーサルも、製作中断に関する声明を発表。「今朝の検査で(陽性反応が出たスタッフは)陰性と判明しましたが、キャストとスタッフの安全と健康を確保するための厳正な手順により、最初に陽性反応が出たスタッフは、彼らと接触したスタッフとともに隔離しています。その結果、撮影は一時的に中断され、ガイドラインに定められた過程を経て再開します」としている。
同作は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月に英ロンドンでの撮影を中断。その後、ユニバーサルが確保したホテルにキャストとクルーが一緒に滞在して隔離された状態を維持することや、キャストとクルーが週3回のPCR検査を実施するなど、厳しい安全対策を実施することを条件に、7月6日に製作を再開。米ハリウッド・レポーターの調査によると、9月中旬の時点ですでに2万7000回ものPCR検査が実施されており、これだけで300万ドルものコストが計上されているという。
「ジュラシック・ワールド ドミニオン(原題)」は、「ジュラシック・ワールド」(トレボロウ監督)、「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(J・A・バヨナ監督)に続くシリーズ第3弾。クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードの主演コンビが続投するほか、「ジュラシック・パーク」のジェフ・ゴールドブラム、ローラ・ダーン、サム・ニールも復帰。「ジュラシック・ワールド」のジェイク・ジョンソン、オマール・シーに加え、マムドゥ・アチー(「フロントランナー」)、ディワンダ・ワイズ(「サムワン・グレート 輝く人に」)らの参加が明らかになっている。
脚本はトレボロウ監督がエミリー・カーマイケル(「パシフィック・リム アップライジング」)と共同で執筆。製作はユニバーサル・ピクチャーズと、スピルバーグ監督率いるアンブリン・エンターテイメントが手掛ける。
「ジュラシック・ワールド ドミニオン(原題)」は、2022年6月10日に全米公開予定。