北村匠海、ノリノリのDJ姿を披露! 親友・伊藤健太郎は久々の競演に「新鮮です」
2020年9月27日 12:00
[映画.com ニュース] 大人気ギャグ漫画の実写映画化作品としてファンから熱い注目を浴びる「とんかつDJアゲ太郎」。昨年10月に渋谷のクラブ「WOMB」で行われた、北村匠海演じる主人公・アゲ太郎がDJブースでプレイし、フロアを熱狂させるシーンの撮影現場に映画.comが潜入した。撮影の合間には、北村、伊藤健太郎が作品に対する思いを語った。
渋谷のとんかつ屋の息子・アゲ太郎が、配達で立ち寄ったクラブで体感した高揚感に触発され、自らDJを目指す姿を描く本作。北村がコメディに初めて挑戦し、とんかつの被りもので踊るなどコミカルなシーンも注目を集めているが、一方で音楽のシーンに関しては、HIPHOPシーンにおける定番「Apache(あぱっち)」をはじめ数々の名曲を劇中で使用するなど、音楽映画としてもファンを納得させる仕上がりとなっている。
この日、撮影が行われたのは、そんな音楽シーンのクライマックスとも言える重要なシーン。多くのDJが集うオーディションイベントで、アゲ太郎が自らのアイデンティティとも言える“とんかつ”のエッセンスを取り入れたプレイを見せ、フロアにいた観客を興奮の渦に巻き込む。
会場はエキストラの観客で満員。壇上のアゲ太郎に加え、山本舞香が演じるヒロインの苑子がフロアから見守る。そして、伊藤扮する若きカリスマDJの屋敷は審査員席から成り行きを眺めるという、映画の中でも数少ない、主要キャストが一堂に会する貴重なシーンとなっている。
北村はこのシーンに、胸に「しぶかつ」と店名の入った、とんかつ屋の調理服にキャップという衣装で登場し、ノリノリでターンテーブルを回す。背後の大きなモニターには「とんかつDJアゲ太郎」のロゴが映し出され、アゲ太郎のスクラッチから「とんかつDJ! ア・ゲ・タ・ロ・ウ!」というジングルを響かせ、ビートを刻み始めると、会場は熱気を帯び始める。
壇上には、アゲ太郎を応援すべく、近所の幼なじみで“三代目道玄坂ブラザーズ”の仲間である満夫(加藤諒)、球児(浅香航大)、錠助(栗原類)、タカシ(前原滉)も姿を見せるが、全員、奇抜なコスプレ。浅香はデビッド・ボウイを彷彿させる金のジャケットで、手にはキャベツを切るための包丁が握られており、栗原はアフロヘア。加藤は赤いジャージにサングラスをかけ、手にはとんかつを持っており、前原に至っては完全にロボット化しており、どんぶりと箸を持っている。
とんかつを調理する際の包丁や油で揚げる音をミックスしたアゲ太郎のプレイに、会場は興奮に包まれた。
撮影の合間には北村、伊藤らが取材に応じた。北村は、これまで見せた繊細な青年とはかけ離れたアゲ太郎役について「最初に話をいただいた時は『マジで僕か?』と思いました(笑)」と振り返る。実際にブースに入ってDJとしてのプレイは「ドキドキします」とも。「撮影なので、実際にあそこで音を出しているわけじゃないのに、すごい緊張感があります。特別な場所ですね」と語る。普段の自身ともあまりにかけ離れたキャラクターを演じるにあたっては「常に挑戦。当たって砕けろでいくしかない! (撮影のために控室から)階段で降りてくる前に、(普段の)北村匠海のままじゃヤバいので、変顔をしたりとか、アゲ太郎になる前に助走として変なことをかましています(笑)」と明かした。
プライベートでも仲の良い北村と伊藤が、ドラマ「仰げば尊し」以来の共演を果たしているのもファンにとっては嬉しさもひとしお。北村が「健太郎がこの役を受けてくれたのが本当に嬉しかった」と言えば、伊藤は私生活の自分たちに触れ「キャラ的に逆なんですよ(笑)。そこが面白い」と語り「こういうライバル的な関係性で匠海と一緒にやれるのが嬉しい。今日もセッションのシーンの撮影があるんですけど、どうなるのかめちゃくちゃ楽しみ。こういうストーリーで匠海とやれることにワクワクしています。こないだもアゲ太郎がプレイしているところに屋敷が現れて、圧倒的な力の差を見せつけるというシーンがあったんですが、匠海とはプライベートで会う時間の方が長くなっていたので、一緒にカメラの前に立つことが新鮮でした」と笑顔をのぞかせた。
「とんかつDJアゲ太郎」は、10月30日から全国で公開。
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