三浦春馬さんが五代友厚を演じた主演作「天外者」12月公開! 三浦翔平、西川貴教らと共演
2020年9月24日 06:00
[映画.com ニュース]7月18日に亡くなった三浦春馬さんの主演作「天外者(てんがらもん)」が、12月11日から公開されることが決定。三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、生瀬勝久が共演し、日本の未来を切り開いた偉人・五代友厚の物語を紡ぎだす。
五代友厚は、土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと夢を語り合い、高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちを友として支えた人物。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた。
企画の始まりは、2013年。五代の想いと志を次世代に継承するため、製作総指揮の廣田稔氏をはじめ、市民有志が立ち上げた「五代友厚プロジェクト」が映画化に向けて尽力。長い歳月を経て、ついに悲願の映画公開が実現することになった。「利休にたずねよ」「海難1890」の田中光敏監督と脚本家・小松江里子がタッグを組み、五代の壮大なスケールを現代に体現。入り組んだ時代背景と膨大な関連人物のなかからオリジナルストーリーを誕生させてみせた。
三浦さんが圧倒的な熱量で生き抜いた五代を演じるほか、坂本龍馬を三浦(翔平)、岩崎弥太郎を西川、初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永が扮する。また五代の両親役に生瀬と筒井、遊女はる役に森川、五代のよき理解者となる妻・豊子役として蓮佛が参加している。三浦(翔平)は「クランクイン前には、春馬と何度も読み合わせして、才助、利助、弥太郎との関係性を築きあげ、自分なりの新しい豪快な龍馬を思いっきり演じる事ができました。撮影期間は長くはなかったのですが、初めての太秦で、濃密で貴重な経験をさせて頂き、とても感謝しております。幕末から明治へ、激動の時代を生き、同じ志を持った者達の生き様を是非劇場でご覧下さい。そして、天国で五代さんと一緒に観てくれる事を願います」と思いの丈を述べている。
西川は「かつら作りから、着物の着付け、土佐弁や武士としての所作など緊張の毎日でしたが、春馬、翔平、森永くんをはじめキャスト全員で作品を生き抜いた時間は、かけがえのない瞬間でした」と述懐。森永は「撮影当時23歳で、伊藤博文という大きな名前の人物を演じることに、ワクワクとそれ以上の責任感を感じていました」「激動の時代、より良い世へと前へ前へと進もうとした人たちの姿が、皆様にとって、前を向くための原動力のようなものになればと願っております」と期待を込める。
森川と蓮佛は「撮影が終わってから、いつ皆さんにお知らせできるようになるかとずっと待ち続けていました。一緒に撮影した時間が蘇ります」(森川)、「作品の中にいる春馬くんは五代友厚そのもので、何より瞳を覗き込めば、そこに五代の全てが在りました。彼が五代として生きたその時間を、作品を、愛してもらえたらと心から願っています」(蓮佛)とコメント。一方、田中監督は、三浦さんへの思いを明かしている。
田中監督「『オリジナル作品で五代友厚の作品を作る。』その時、イメージで浮かんできた俳優は三浦春馬くんでした。 透明感があり強い信念を持ち、そして美しく…。春馬くんに声をかけてから2年の歳月が流れ、集まってきてくれた役者達は、みんな春馬くんの仲間のような俳優たちでした。三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子と、春馬くんと交流のある友人達が、偶然にもこの作品に関わってくれました。京都撮影所でのリハーサル後、三浦翔平くんとはオフでも落ち合って、映画のために本読みをしてくれたと春馬くんから聞きました。主演三浦春馬を中心に役者達が、登場人物に生き生きと命を吹き込んでくれたのです。三浦春馬くん、参加してくれてありがとう。そして主演を支えるそれぞれの役者達の素晴らしい生き生きとした芝居を是非ともスクリーンでご覧いただきたいと思っています。最後に…ただただ残念なのは三浦春馬くんに出来上がった作品を見てもらえなかったことです」
「天外者(てんがらもん)」は、12月11日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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