「源氏物語」の“悪魔”を演じた三吉彩花、美しき十二単衣姿を披露 伊藤健太郎主演作、予告&ビジュアル完成
2020年9月2日 08:00

[映画.com ニュース] 伊藤健太郎と三吉彩花が共演した映画「十二単衣を着た悪魔」の予告編とビジュアルがお披露目された。黒木瞳監督がこだわり抜いた、平安時代の衣装に身を包む伊藤健太郎と三吉の姿が鮮やかに切り取られている。
小説家で脚本家の内館牧子氏の著作「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」が原作。現代に生きる青年が「源氏物語」の世界に迷いこむ異世界トリップエンタテインメントを紡ぐ。伊藤健太郎が実家暮らしのフリーター・雷、三吉がその美しさと比類なき意思の強さで、“悪魔”と例えられることもある「源氏物語」の登場人物・弘徽殿女御を体現。そのほか伊藤沙莉、ラサール石井、戸田菜穂、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史ら豪華キャスト陣が顔をそろえた。
「OKAMOTO'S」による主題歌「History」が流れる予告編では、就職活動59連敗中、彼女にフラれ、優秀な弟と暮らす家にも居場所がない落ちこぼれの雷を活写。そしてバイトからの帰り道、雷雨に見舞われ目を覚ますと、「源氏物語」の世界へタイムスリップしていた。バイト先でもらった「源氏物語」のパンフレットやたまたま持ち合わせていた薬を駆使するうちに、雷はいつの間にか桐壺帝の最初の妃・弘徽殿女御に、陰陽師“雷鳴”として見出されていく。
ヘタレニート街道まっしぐらだった雷の運命を変えるのは、息子を帝にしようと野心に燃え、光源氏と争う弘徽殿女御。「可愛い女にはバカでもなれる」「言いたいことを言って何が悪い」「帝もナメた真似をしてくれるわ」など、エッジのきいた言葉が炸裂する。新たな未来を見つけようともがく雷の成長と、弘徽殿女御の生き様が垣間見える映像となった。
ビジュアルでは、着物にパーカーをインした雷を活写。現代と、きらびやかな絵巻物の2つの世界を表現した唯一無二のスタイルだ。さらに、平安衣装の代表とも言える十二単衣をまとう弘徽殿女御の、凛とした姿も確認できる。弘徽殿女御の初登場シーンで着用している十二単衣の色合いには、黒木監督が並々ならぬ情熱を注ぎ、「この十二単衣は渾身の組み合わせ、ベスト・オブ・ベスト」と語っている。
「十二単衣を着た悪魔」は、11月6日から東京・新宿ピカデリーほか全国公開。
(C)2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
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