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アイ・ウェイウェイがコロナ禍の武漢を映したドキュメンタリーを発表

2020年8月25日 13:00

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中国の現代美術家アイ・ウェイウェイ
中国の現代美術家アイ・ウェイウェイ
Photo by Don Arnold/WireImage

[映画.com ニュース]ベネチア国際映画祭で5部門を受賞した「ヒューマン・フロー 大地漂流」(17)など、映画監督としても活躍する中国の現代美術家アイ・ウェイウェイが、新型コロナウイルスが世界で最初に確認された武漢のロックダウンを映したドキュメンタリー「Coronation」をオンラインで公開した。

欧州在住のアイは、中国の数十人のスタッフを遠隔操作で指揮し、数日間で建設された大規模なコロナウイルス専用病院の建設、巡回衛生監視ロボットの配備、徹底した検査と接触追跡の実施、医療従事者のための厳格な保護措置など、中国政府のダイナミックなコロナ対策を紹介するとともに、その裏側にある、圧迫的な官僚たち、党のプロパガンダの一環のように称えられる医療スタッフ、全体主義的な意思決定、一般市民の欺瞞や隔離された人々への冷たい視線も映し出している。

映画は、人口1100万人を擁する大都市を捉えた迫力ある空撮で幕を開け、1月23日に武漢の郊外に帰省する人のインタビューから、4月8日に死者を弔う儀式を行う人々の姿で終わる。ニューヨークタイムズの取材でアイは、「普通の中国人が経験したことを反映させたかった」と今作の狙いについて語っている。

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