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なぜ人質は犯人の味方に? ボブ・ディランの名曲が彩る「ストックホルム・ケース」予告編

2020年8月24日 12:00

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ハイテンションな強盗犯を演じたイーサン・ホーク
ハイテンションな強盗犯を演じたイーサン・ホーク
(C)2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved.

[映画.com ニュース] イーサン・ホークが「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー監督と再タッグを組んだ「ストックホルム・ケース」の予告映像が公開された。ストックホルム症候群の語源となった歴史的事件を、ボブ・ディランの名曲と共にスリリングに描きだす。

スウェーデン史上最も有名な銀行強盗事件として知られる5日間の立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)を基にした本作。同事件は、誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう心理学用語「ストックホルム症候群」の語源となっている。

予告編は、長髪のカツラを被りアメリカ人を装ったラース(ホーク)が銀行強盗に入り、人質に取った銀行員のビアンカ(ノオミ・ラパス)との緊張感漂うシーンから始まる。仲間のグンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功したラースは、逃亡用の車と金を要求するが、報道陣が銀行前を占拠し身動きが取れなくなる。長期戦になる中、犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始める

音楽にこだわりのあるバドロー監督らしく、劇中歌には「新しい夜明け」「今宵はきみと」「明日は遠く」「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」などボブ・ディランの名曲が登場。アメリカに憧れるラースの心境や、1970年代当時のスウェーデンの雰囲気を感じさせ、強い印象と情感を醸し出している。

ストックホルム・ケース」は11月6日から公開。

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