実体験を基にした「2分の1の魔法」 監督が語る兄の“愛”
2020年8月20日 16:00

[映画.com ニュース] ディズニー&ピクサー最新作「2分の1の魔法」が、8月21日から公開される。メガホンをとったダン・スキャンロン監督(「モンスターズ・ユニバーシティ」)が、1歳のときに父親を亡くした実体験を基にしたという本作について語った。
亡くなった父親にもう一度会いたいと願う兄弟のイアンとバーリーが、魔法によって半分だけ復活した父親を完全によみがえらせるため奮闘する姿を描く。オリジナル版ではトム・ホランドとクリス・プラット、日本語吹き替え版では志尊淳と城田優が兄弟を演じている。
イアンのキャラクターにはスキャンロン監督の性格を反映しているといい、「僕自身、内気でぎこちないところがあった。子どもの頃は自分に自信がなかったんだ。どんな大人になるんだろうという疑問を持っていたし、人生における父親像をいつも探していたんだ。だから、イアンを作り出すのに、16歳の時の僕自身の経験や思いをたくさん反映させた。それから時が過ぎるにつれて、ほかのスタッフたちも自分が経験した部分をイアンのキャラクターに取り入れてくれたんだ」と振り返る。
イアンの兄・バーリーの性格はスキャンロン監督の実際の兄とはかけ離れているが、とある共通点がある。「僕の兄はとても思慮深く、知性があって論理的なコンピューター・プログラマー。一方、バーリーはワイルドで、はちゃめちゃでコントロールの効かない子どもだ。性格は違うけれど、バーリーも僕の兄も弟をとても応援していて、深く愛していて、弟のためにはどんなことでもする。そういう部分は僕の兄からインスパイアされて、バーリーに反映した部分だった。僕の兄はこの映画を見て、とても感動していたよ。すでに何度も見てくれたんだ」。
イアンとバーリーのビジュアルは、さまざまなエルフを調べて研究を重ねた。「エルフは優雅さを持って描写されているのがわかった。彼らは長くて先のとがった耳を持っているけれど、それ以外は普通の人々なんだ。それで僕らはエルフをもっと特殊でユニークで、もっとクリーチャーのように見えて、鼻口部があってクレイジーな色のバージョンで作るために時間を費やした。アニメートされるのを見るとき、楽しさを足すために彼らを青色にすることも重要だった」。
意外性もある結末は、最初から決めていたそう。プロデューサーのコーリー・レイによると「私たちにとって支柱のようなものだった。ダンは最初から、ツイストを持たせることと、あの結末にしたいことがわかっていたの。支柱を持つことは、私たち自身とチーム全体にとってとても助けになったわ」と、“ゴール”が決まっていることの重要性を明かす。スキャンロン監督こだわりの結末は、深い余韻を残すはずだ。
「2分の1の魔法」は8月21日から全国公開。
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