世界最大のシネコンチェーンAMC、映画館再開を再延期 「TENET」「ムーラン」公開延期受け
2020年7月28日 18:00
[映画.com ニュース] 世界最大のシネコンチェーンである米AMCが、全米の映画館の営業再開を8月中旬から下旬に延期すると発表した。
AMCは当初、7月15日に全米で展開する450館あまりの劇場の大半を営業再開させる予定だった。しかし、フロリダ州やテキサス州など経済活動再開に積極的な州で感染者が急増していることを受け、米ワーナー・ブラザースが7月17日全米公開予定だった「TENET テネット」、米ウォルト・ディズニーは7月24日全米公開予定だった実写版「ムーラン」の延期を発表。ハリウッドの注目映画2作の公開が延期したため、AMCは再開を7月30日に延期すると発表していた。
その後、全米でのさらなる新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「TENET テネット」と実写版「ムーラン」は公開を無期延期に。これを受けて、AMCは劇場の営業再開を8月下旬に延期すると発表した。
AMCは声明で、「新たな営業再開の時期は、ワーナー・ブラザースの『TENET テネット』やディズニーの『ムーラン』のような待望の大作やそのほかの新作の公開予定日を反映しています」と説明。観客を呼び込むことができるハリウッド大作がなくては、劇場再開に踏みこむことができないシネコンチェーンの葛藤が露わになった。
なお、新型コロナウイルスの感染がピークを超えたとされるヨーロッパと中東では、AMC系列の劇場の3分の1がすでに通常営業を行っている。
「ムーラン」
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