優等生コンビの、世にも奇妙なゆるゆるダンスバトル!? 小ネタ満載の「ブックスマート」本編映像
2020年7月17日 12:00

[映画.com ニュース] 米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で97%(7月16日時点)というハイスコアをマークした、女優のオリビア・ワイルドの初監督作「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」の本編冒頭映像がお披露目された。ともに優等生で親友同士のエイミーとモリーが奇妙なダンスバトルを繰り広げる、コミカルな青春ストーリーへの期待が高まるシーンとなっている。
「俺たち」シリーズや「バイス」でおなじみのウィル・フェレル&アダム・マッケイが製作総指揮を担い、プレミア上映された2019年の米SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭を皮切りに、数々の映画賞を席巻した本作。女性が中心となって作り上げた物語に、テイラー・スウィフト、ナタリー・ポートマンら多くのセレブが絶賛と支持を表明したことも、大きな話題となった。成績優秀なエイミーとモリーは、高校生活の全てを勉学に費やし、見事に輝かしい進路を勝ち取った。しかし、パーティ三昧で遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り驚愕。ふたりは失った時間を取り戻すため、卒業パーティに乗りこむことを決意する。
俳優ジョナ・ヒルの妹であるビーニー・フェルドスタイン(「レディ・バード」)がモリーを演じ、第77回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)にノミネート。「ショート・ターム」「ビューティフル・ボーイ」の実力派ケイトリン・デバーが、エイミー役を務めた。

1分半にわたる冒頭映像は、自己啓発オーディオで精神統一をはかるモリーの朝で幕を開ける。「成功という山の頂に立ち、あなたの能力を疑った連中を見下ろすの。やつらは負け犬。アホどもにギャフンと言わせてやりましょ」と強い口調で訴える声に、モリーは覚醒したかのように目を光らせ、勢いよく矯正器具を取り外す。続いて、大親友のエイミーが愛車のボルボに乗って登場。謎のダンスで階段を下りるモリーに乗っかり、エイミーも不気味なダンス攻撃を仕掛ける。やっと車に乗りこんだふたりは、「久しぶり。やっと会えたね」(エイミー)、「1日ぶり」(モリー)と会話を交わし、仲が良すぎる関係性が垣間見える。
映像の注目ポイントは、史上最年少で最高裁判事になるという夢を持つモリーの部屋。元弁護士のキャリアを持つミシェル・オバマや、“RBG”ことアメリカ最高齢の女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの写真が飾られている。一方のエイミーの愛車に貼られているステッカーの中にも、気になる点が満載。「Life Begins at Perception(人生は知覚から始まる)」などの言葉とともに、「STILL A NASTY WOMAN!」というワードが並んでいる。これは16年の米大統領選で、ドナルド・トランプ現大統領がヒラリー・クリントン氏に言い放った「なんて嫌な女だ!」という言葉を受け、クリントン支持者の女性たちが掲げ始めた「私たちはいまだに嫌な女だ!」という皮肉たっぷりのスローガン。ふたりの趣向や政治的思想がイメージできる小ネタがちりばめられ、目を楽しませてくれる。
「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」は、8月21日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
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