「半沢直樹」オンラインで制作会見 堺雅人、放送目前に「感慨もひとしお」
2020年7月12日 15:33

[映画.com ニュース] 堺雅人主演の人気ドラマ「半沢直樹」の制作発表会見が7月12日、都内で行われ、その模様がYouTubeで配信された。この日は堺のほか、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、今田美桜、井川遥、尾上松也、市川猿之助、北大路欣也、香川照之が登壇。完成した第1話を鑑賞してから会見に臨んだ堺は、「撮影の中断がありましたから感慨もひとしお」と喜びを噛み締めている様子だ。
池井戸潤氏が手がけた「半沢直樹」シリーズの「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」をドラマ化した前作は、2013年に放送され、最終回は平均視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。堺演じる半沢のセリフ「倍返し」はユーキャン新語・流行語大賞に選ばれ、社会現象となったことは記憶に新しい。
堺は、「ようやく帰ってきました。すごいカロリーの詰まった作品。壮大な物語がようやく始まった感じです」とニッコリ。半沢にとって“親の仇”にあたる大和田に扮する香川も、「どれくらい年月が経っても、堺さんの立ち居振る舞いを見られたことが嬉しい。ここから気を引き締めて最後まで良い結果を残せるようやらねばならない」と気合をみなぎらせる。

続編となる今作は4月にスタートする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け放送が延期となっていた。今回は池井戸氏の「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」をドラマ化。出向を命じられ、東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢に巻き起こる事件を描いていく。

今作から参加する松也は、「堺さんがセリフ多いのに、全然かまないんですよ。プレッシャーは感じていましたね。ただ不思議と、監督やスタッフの皆さんがなんとか面白くしようという思いにあふれていて、良いムードです」と一丸を強調する。一方の猿之助は、初回から見せ場があるようだが「中身はたいしたことない役者なのに、半沢チームの方々が良いラッピングをしてくれている。香川さんが保護者のように付き添ってくれて、手取り足取り教えてくれた。脇の僕らの鏡が曇っていたら主役を輝かすことができない。脇としてどういう位置にいるべきか考えながらやっている」と胸中を告白。すると香川は、「僕は前回、土下座を食らっている。一族をかけた戦いですよ」と語り、会見を盛り上げていた。

個性の強いキャストに囲まれた堺は、「アクリル板がある会見が初めてで、これが新しい生活様式なんだなと思った。現場でもガイドラインを守って撮影しています」と現場の状況を報告。それでも、「ぶつかる力を弱めるという選択肢は我々にはない。この時代になって頑張れるということがすごく幸せなんだと思う。お芝居やりたくてもやれない方もいる。この幸せを噛み締めながら頑張りたい」と言葉に力を込めてアピールしていた。
日曜劇場「半沢直樹」には、ほかに賀来賢人、井上芳雄、戸次重幸、南野陽子、古田新太、江口のりこ、筒井道隆、柄本明らが出演。7月19日午後9時から放送。
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