「北の国から」デジタルリマスター版、日本映画専門チャンネルで一挙放送! 特別対談番組も
2020年6月27日 09:00
[映画.com ニュース] 倉本聰が原作・脚本を担当した不朽の名作ドラマ「北の国から」(連続ドラマ)のデジタルリマスター版が、7月5日、12日の2週連続にわたり、日本映画専門チャンネルで一挙放送されることがわかった。
1981年の放送開始以来、日本中を感動の渦に巻き込んだドラマシリーズ「北の国から」。その原点となる連続ドラマ版は、東京から北海道に移住してきた黒板五郎(田中邦衛)一家を中心に、人間の弱さと強さ、滑稽さと美しさを、厳しい大自然を舞台に、圧倒的な物語で描いた。富良野に移住した倉本が4年間構想を練って発表。フジテレビにおいて、81年10月~82年3月まで連続ドラマ全24話、83~2002年までドラマスペシャル8作が放送された。
連続ドラマ版「北の国から」は、日本映画専門チャンネル「倉本聰劇場」にて放送中。今回の一挙放送は、7月18日からスタートするドラマスペシャルに合わせて企画されたものだ。7月5日の午後1時より第1~12話、7月12日の午後1時より第13~24話が視聴可能。ドラマスペシャルの放送前に“総復習”ができる絶好の機会となっている。
また、7月12日の午後11時20分から、日本映画専門チャンネルオリジナル番組「倉本聰×杉田成道特別対談番組」が放送される。内容は、同シリーズを作り上げた脚本家・倉本と、演出を務めた杉田監督が、19年11月に文京シビックホールで行ったトークを収録したもの。2人が、人生について、そして創作について語っている。リピート放送は、7月18日(午後11時40分~)、7月21日(午後6時50分~)、7月26日(午前7時~)。
スペシャルドラマ版(デジタルリマスター版)は、「'83 冬」「'84 夏」「'87 初恋」「'89 帰郷」「'92 巣立ち 前編」「'92 巣立ち 後編」「'95 秘密」「'98 時代 前編」「'98 時代 後編」「2002 遺言 前編」「2002 遺言 後編」を放送。現在、「'83 冬」が7月18日(午後10時~)、19日(午前8時~)、「'84 夏」が7月25日(午後10時~)、26日(午前8時~)の放送となっており、「'87 初恋」以降は日程調整中。なお、デジタルリマスター版のこだわりについて、以下のコメントが発表されている。
「映像の表面にあるように見えるフィルター上のノイズを軽減させることで、余分なものの覆っていない、作品本来の映像をクリアに表現しています。また、旧メディアの限界でもあった軟調なトーンを現行のレベルに補正することにより、鮮やかさを取り戻しています。いずれの処理内容においても、本来の映像の『回復』処理、『見やすくする』処理であり、映像で『見えなかった(記録できなかった)』ものを復元、可視化する処理ではありません」