グザビエ・ドラン最新作「マティアス&マキシム」9月25日公開 偶然のキス、友情と恋の狭間で揺れる青年描く
2020年6月19日 07:00

[映画.com ニュース]第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたグザビエ・ドラン監督の最新作「Matthias&Maxime(原題)」が、邦題「マティアス&マキシム」として、9月25日の劇場公開が決定、特報映像と場面写真がお披露目された。
ふたりの青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた青春ラブストーリー。ドラン自身が「トム・アット・ザ・ファーム」以来6年ぶりに役者として自身の作品に出演し、故郷モントリオールで親しい仲間と共に作り上げ、これまで一貫して描き続けてきた“母と子”というテーマから一新、「誰かを好きになること」の切なさと喜びを凝縮した新たな愛の傑作。ドランは本作を「初めて手掛けた純粋なラブストーリー」と語っており、メディアからは「帰ってきたドラン!キャリア史上最も官能的で美しい。(Variety)」「心の底から共感 (TELEGRAPH)」、「とにかくストレートで心に響く。(Hollywood Reporter)」「成熟したドランに魅了される(THE WRAP)」など、絶賛の声が溢れた。
特報映像では、親友と交わした偶然のキスで、自分の中に芽生えた予期せぬ感情に戸惑う主人公たちの姿が収められている。また、中盤には大きく手を広げ空を仰ぐ監督自ら演じるマキシムの姿もあり、それはまるでドランの大ヒット作「Mommy マミー」を彷彿とさせるショットも。ふたりが友情と恋の間で悩み葛藤する様子が垣間見える映像だ。
マティアスとマキシムは30歳で幼なじみ。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになったふたりは、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、思いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、ふたりは抑えることのできない本当の思いを確かめようとする。
これまで描いたことのなかったラブストーリーを描きたかった。30歳のマティアスとマキシムは、5歳の頃からの親友であり兄弟のような関係。でも、ある時それまでの彼らの関係や強い絆が変わろうとしている、それこそがこの映画のテーマなんだ。それまで互いに恋心は抱いていなかったものの、偶然のキスをきっかけに相手を愛しているかもしれないという感情に襲われ、戸惑う。そんな友情と恋の狭間で揺れるふたりの青年を描きたかったんだ。それともうひとつ、これはホモセクシャリティがテーマの映画ではない。これは普遍的なラブストーリーなんだ。性別にかかわらず、恋と友情の狭間で揺れる感情っていうのは、誰もが一度は経験したことがある感情だと思うんだ。
「マティアス&マキシム」は、9月25日から新宿ピカデリーほか全国で公開。
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