横浜駅直結「T・ジョイ横浜」は心が旅する映画館! オープン前に潜入取材
2020年6月13日 10:00

[映画.com ニュース] シネコン大手のティ・ジョイが新たに手掛ける映画館「T・ジョイ横浜」が、6月24日に開業される。映画.comでは、グランドオープン前の同館への潜入取材を敢行した。
T・ジョイ横浜は、東日本旅客鉄道の推進する「横浜駅西口開発ビル計画」の駅前棟・JR横浜タワーの8~10階に位置する。商業施設のNEWoMan、CIAL横浜とともに5月30日の開業を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う政府からの緊急事態宣言の発令を受け開業を延期していた。

「エンタテインメント・コンプレックス 映画館の枠を超えた、様々なエンタテインメントを楽しめる場」というコンセプトを創業から掲げてきた同社の集大成と謳っている同館が目指すのは、海外の空港をイメージした「心が旅する映画館」。横浜駅直結のビルという抜群の立地を誇るだけに、多くの人が出入りすることは必然で、新型コロナウイルス対策にも力を注いでいる。

同社では他社に先駆けて、病院施設や救急車内でも使われている「デルフィーノ抗菌システム」を都心部の劇場に導入している。T・ジョイ横浜をはじめ新宿バルト9、横浜ブルク13などでも取り入れており、3種の触媒反応を組み合わせたコーティングをロビーカウンター、発券機、シアター内の座席・手すりなどに施しているそうで、各種ウイルス、菌の不活性化、生存時間の短縮に効果が認められているという。同社興行部の原晋也氏によれば、ビルに入る時点で当面は検温が必須となるようだ。「サーモグラフィーによる検温を予定しています。出入口は限定されてしまうことになりますが、この検温で37.5度以上ある方はご入場いただけません」と語る(取材時の計画、詳しい入場方法は劇場HPなどで確認してください)。

鑑賞料金やオープニングラインナップは、6月15日ごろに発表を予定しているそうだが、館内の準備は着々と進んでいる。メインシアターとなるシアター4には、神奈川初となる「DOLBY CINEMA(ドルビーシネマ)」を導入。原氏は、「建築段階からDOLBYを入れる想定でデザインをしており、8~10階の3フロアをぶち抜きで作っています。これには自信を持っています」と表情を綻ばせる。シアター4の客席数は327席で、同館の合計客席数の約4分の1を占めることになる(9スクリーン合計が1230席/車いすスペース18席を含む)。

客席は飛沫感染防止のため、前後左右に1席ずつ感覚を空けたチェスボード盤方式で座席指定券を販売し、ソーシャルディスタンスを確保する(現時点での計画、開業時の販売方法はその時点での神奈川県の状況を見極めて決定する予定)。映画.comスタッフが持参したメジャーで測定したところ、1席ずつ空けた横の並びで約1.5メートル、後部座席とも約1.5メートルの間隔があることを確認することができた。

全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が定める「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」で推奨しているキャッシュレス決済についても対策を練っており、オンライン映画チケット予約「KINEZO」を使って予約すれば、劇場内の端末にSuicaまたは会員QRコードをかざすだけで発券できることが可能になったという。また、オープンを記念して、KINEZOオンライン予約限定で火曜日と木曜日は鑑賞料金1300円に。Suicaとの連携機能は今後さらに充実させていく予定だといい、今秋以降には発券そのものを不要にし、駅の改札のようにスムーズに入場することが可能になる。

原氏は、「KINEZOでは上映30分前までに決済されない場合、自動的にキャンセルされるシステムになっているので、急に来場できなくなったとしてペナルティなどもありません」と利便性を補足説明する。だからといって、アナログな来場者を置き去りにするつもりはない。「もちろん対面のチケット販売もいたしますし、コンシェルジュデスクをロビー中央に配し、ケアさせていただきます」。

同館では、フードコーナーのメニューにもこだわっており、ライ麦ドッグ、チーズカフェ3種(チーズカフェラテ、チーズコーヒー、チーズティー)、クラフトビールなどを用意。さらに、チョコでコーティングしているため溶けにくいように開発されたプチショコラアイス(バニラ、クランチ、ストロベリー、抹茶、コーヒーの5種セット)は幅広い世代の人々から支持されそうだ。また、「心が旅する映画館」を体現するため、世界各国の映画館で定番化されているフードメニューを月替わりで展開していく構想もあるようで、食だけでも楽しめる映画館を目指すべく今後も開発を続けていく。
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