「アベンジャーズ」衣装デザイナー、「スペースX」有人宇宙船の宇宙服をデザイン 5月31日未明に打ち上げ予定
2020年5月30日 12:00

[映画.com ニュース]5月31日の午前4時22分(日本時間)に、イーロン・マスク氏がCEOを務める「スペースX」が打ち上げる有人宇宙船「クルードラゴン」の宇宙服の原型が、「アベンジャーズ」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」などに携わった衣装デザイナー、ホセ・フェルナンデス氏によってデザインされたことがわかった。米ニューヨークタイムズ紙が報じている。
フェルナンデス氏は総合情報サイト「Bleep」に、マスク氏から依頼を受けた際は、「スペースX」のことを知らなかったと語っている。やがて、6人のデザイナーの中のひとりとしてプロジェクトに参加したフェルナンデス氏は、わずか2週間でヘルメットを完成させ、後にマスク氏とともに6カ月で宇宙服をデザインした。後に宇宙旅行の要件を満たすため、調整が行われた。
故スティーブ・ジョブズ氏と同様、テクノロジーにおけるデザインの重要性を優先してきたマスク氏は、宇宙服に機能性だけではなく、高いデザイン性も求めた。胴体を細く見せるための工夫がちりばめられ、スーパーヒーローのような膝までのブーツが装備されている。伝統的な宇宙服のように、ホースやつまみ、ワイヤーがぶらさがっているわけでもない。スタイリッシュなデザインを可能にしている理由は、宇宙船外での利用を想定していないことが挙げられる。また従来の宇宙服は、宇宙飛行士が座席に拘束された状態でも快適に過ごせるよう設計されていたため、立ち上がった時にぶかぶかで猫背に見えることもあった。しかし「スペースX」の宇宙服は座る時と同様、立ち上がる時もすっきりした印象を与える。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が宇宙飛行士輸送のため官民のパートナーシップを模索し、2010年に開始した「コマーシャルクルー計画」のもと、「スペースX」と「ボーイング」の2社が有人飛行のための宇宙船開発を行うことになった。「スペースX」初の有人宇宙飛行ミッションは、NASAの宇宙飛行士であるダグラス・ハーリー氏と、ボブ・ベーンケン氏を国際宇宙ステーションに送りこむというもの。11年のスペースシャトル計画終了以来、アメリカからの有人宇宙船の打ち上げは9年ぶりとなる。当初の打ち上げ時間は5月28日午前5時33分(日本時間)に設定されていたが、悪天候などを理由に、31日に延期された。
今回のミッションは「DEMO-2」と呼ばれ、有人宇宙船の開発における最終試験に当たる。打ち上げが成功すれば、NASAは本格的に国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の輸送を民間企業に委託する段階に入るという。年内の打ち上げが予定されている有人運用1号機には、NASAのマイク・ホプキンス氏、ビクター・グローバー氏とともに、JAXAの野口聡一氏が搭乗する予定だ。
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