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政治難民の少年がチェスチャンピオンを目指す感動の実話「ファヒム パリが見た奇跡」8月14日公開

2020年5月22日 08:00

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名優ジェラール・ドパルデューがコーチ役
名優ジェラール・ドパルデューがコーチ役
(C)POLO-EDDY BRIERE.

[映画.com ニュース]政治難民の父親に伴われ、母親からも引き離され、見ず知らずの街で生きることになった8歳の少年が、“チェス”を通して未来を掴んでいく……というフランスでの実話を基にしたヒューマンドラマ「Fahim」が、「ファヒム パリが見た奇跡」の邦題で8月14日公開される。

政変が続くバングラデュ。家族が反政府組織に属していたことに加え、天才チェス少年として有名だったファヒムに対する妬みが原因で、徐々にファヒムと家族は脅迫を受けるようになっていた。自分たちの身に危険を感じた父親はまだわずか8歳だったファヒムを連れ、2人だけでパリへ国外脱出、そこでチェスのトップコーチであるシルヴァン(ジェラール・ドパルデュー)と出会う。独特な指導をするかつての天才チェスプレーヤーでもあるシルヴァンと、天才頭脳で口達者なファヒムはぶつかり合いながらも、チェスのトーナメントを目指して信頼関係を築いていく。そんな中、移民局から政治難民としての申請を拒否されたファヒムの父親は、身の置き所が無くなり姿を消す。迫りくる強制送還のタイムリミット、その脅威から逃れるには、解決策はただ一つ。ファヒムがチェスのフランス王者になることだった。

製作のきっかけについてピエール=フランソワ・マルタン=ラバル監督は、「2014年2月、テレビで14歳のバングラデシュ人の少年が、彼のこれまでの人生を語った本『Un roi clandestin(密入国者の王さま)』<日本未発売>についてインタビューを受けていたのを見たのです。それまで彼のことをまったく知りませんでしたが、落ち着いた声で話すこの少年に魅了され心を揺さぶられたのです。なぜ8歳の時に急に母親から引き離され、国を出なければならなかったのか。父親と一緒に言葉も生活習慣も知らないフランスに降り立ち、その4年後に、不法滞在のホームレスであったにもかかわらず、どうやって12歳以下のチェスのフランス王者になったのか。すごい道のりです! 私の映画作家としての血が体をひと巡りし、すぐにこの映画を作りたいと思ったのです」と述べている。

天才少年ファヒムを演じたのは、これが演技初挑戦であり、自身も撮影が始まる約3カ月前にバングラデシュから政治亡命者の息子として逃れてきたというアサド・アハメッド。ある日突然父親から「いとこと一緒にでかけろ」と言われた先が映画のキャスティング現場だったと言う。本作について「脚本の内容を聞いた時、とても感動しましたし、バングラデュの首都ダッカで起こっているいろいろな問題を思い出しました。ファヒムの物語は僕のものではありません。でも僕が経験してもおかしくなかった」「この映画を通して、人々が移民の生活が簡単ではないと分かってくれることを願います」とその想いを語る。

そして、ファヒムの才能をいち早く見抜いたチェスコーチ・シルヴァンを演じるのは名優・ジェラール・ドパルデュー。マルタン=ラバル監督が実際の指導者であるグザビエ・パルマンティエに出会った際に「彼の恰幅の良さ、優しさ、激しい気性を知りまっさきに思い浮かべたのがジェラール・ドパルデューだった」という。「私はおめでたい人間ですから、すぐにジェラールがぴったりだと思い、1秒たりとも断られる可能性を想像しませんでした。それでもジェラールのエージェントに脚本を送った時は多少ドキドキしましたよ。脚本は140ページあり、この長さがジェラールのやる気をそぐんじゃないかと怖くなったのです。でも違いました。48時間後に彼はOKの連絡をくれました」と明かしている。

「ファヒム パリが見た奇跡」は、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで8月14日公開。

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