名優ブルーノ・ガンツさんが“頭の医者”フロイト役に!「17歳のウィーン」7月公開決定
2020年4月30日 12:00
[映画.com ニュース] 2019年2月に死去したブルーノ・ガンツさんが出演した映画「Der Trafikant(原題)」が、「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」の邦題で7月24日から日本公開されることが決定。あわせて、「答えを見つけるため生まれるのではない 問いかけるためだ」という言葉が添えられたビジュアル、場面写真がお披露目された。
「ベルリン・天使の詩」「ヒトラー 最期の12日間」などで主演を務めた名優ガンツさん。本作で演じてみせたのは、精神分析学者のジークムント・フロイト。ナチスによる抑圧や、老いからくる病に耐えながらも、うぶな青年の人生に華やかな彩りを添える“人生の師”の姿を体現している。
原作は、12年にオーストリアで出版され、社会現象になるほどの人気を博したベストセラー「キオスク」(著者:ローベルト・ゼーターラー)。ドイツ国内では、50万部以上が発行されている。映画版は、国立映画アーカイブ、京都府京都文化博物館、広島市映像文化ライブラリー、福岡市総合図書館で開催された「EUフィルムデーズ2019」で「キオスク」のタイトルで上映されている。
1937年、ナチ・ドイツとの併合に揺れるオーストリア。自然豊かなアッター湖のほとりで母と暮らす17歳の青年フランツは、タバコ店の見習いとして働くためにウィーンへとやってきた。常連のひとりで“頭の医者”として知られるフロイト教授と懇意になったフランツは、教授から人生を楽しみ、恋をするようにアドバイスを受ける。やがてボヘミア出身の女性に一目惚れをし、フロイト教授に助言を仰ぐが、時代は国全体を巻き込み、激動の時を迎えようとしていた。
「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」は、7月24日から東京のBunkamura ル・シネマほか全国で公開。R15+指定。