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女だけが暮らす秘密の集落の崩壊と母娘愛 2年越しにベールを脱ぐ“幻の映画”「クシナ」7月公開

2020年4月26日 15:00

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特報、ポスタービジュアル、場面写真が一挙にお披露目
特報、ポスタービジュアル、場面写真が一挙にお披露目
(C)ATELIER KUSHINA

[映画.com ニュース]山奥で女だけが暮らす男子禁制の集落を舞台に、秘密の共同体の崩壊と母娘愛を描く映画「クシナ」が、7月24日から公開されることが決定。あわせて、特報とポスタービジュアル、場面写真が一挙にお披露目された。

「第13回大阪アジアン映画祭」でJAPAN CUTS Awardを受賞し、北米最大の日本映画祭であり、米ニューヨークで開催される「JAPAN CUTS 2018」に招待された本作。映画やCMの演出や製作を通してキャリアを重ね、「四月の永い夢」では主人公の部屋のデザインと装飾を担当した速水萌巴監督が長編デビューを果たし、自身の過去の体験をもとに物語を紡いだ。ストーリーが自身と母の実話に近すぎるという理由で1度は上映のオファーを断ったが、2年越しに快諾し、“幻の映画”がベールを脱ぐことになった。

深い山奥に人知れず存在する、女だけで構成された村。村長・鬼熊(オニクマ)のみが山を下り、収穫した大麻を売ることで、必要な品々を買ってくることが日常だった。オニクマは28歳の娘・鹿宮(カグウ)と14歳の孫・奇稲(クシナ)たちを守っていた。ある日、何度も山を探索してきた人類学者・風野蒼子と後輩・原田恵太が村を探し当てる。蒼子には、閉鎖的なコミュニティには信仰が根付いており、その下で暮らす人々を記録することで、人間の美しさを証明したいという思いを抱いていた。オニクマが期間限定でふたりの滞在を許したことで、女たちそれぞれが決断を迫られていく。

蒼子を魅了するみずみずしいヒロイン・クシナを演じたのは、撮影数日前に1枚の写真が奇跡的に速水監督の目に留まり、映画デビューを飾った郁美カデール。撮影当時は9歳だったが、その後、土屋アンナに直接スカウトされ芸能界に入ることとなった。廣田朋菜が14歳の若さでクシナを生んだカグウ、小野みゆきがオニクマを体現。稲本弥生は「バランスのとれた美しい顔が、歪な世界に足を踏み入れる現代女性の象徴としてぴったり」という理由で蒼子役にキャスティングされ、各世代のミューズが集結した。

速水監督は、「JAPAN CUTS」の上映で、人種も文化も異なる女性が「私の母を見ているようだった」と伝えてくれたことが印象に残っているという。「私たちはいろんなカタチの愛情をもっていて、それぞれ進み方も違えばベクトルも違います。愛情表現の仕方が分からない人もいれば、愛情を受け入れることができない人もいて、それが愛情とすら気づけないこともあります。この映画では、それぞれにとっての真っ直ぐな愛を描きたいと思いました」と語った。

ポスタービジュアルには、森の中で横たわる、どこか神秘的なたたずまいのクシナを活写。特報には、美しい自然とともにクシナと蒼子の交流が切り取られている。「クシナ」は、7月24日からアップリンク渋谷ほかで公開。

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