失恋男の愛と執着の30日間! 俵万智の短歌から着想を得た「アボカドの固さ」4月公開

2020年2月26日 14:00

「青年団」の俳優・前原瑞樹の失恋を下敷きにした物語
「青年団」の俳優・前原瑞樹の失恋を下敷きにした物語

[映画.com ニュース]歌人・俵万智氏の短歌から着想を得た映画「アボカドの固さ」が、4月11日から劇場公開されることが決定。あわせて、チラシビジュアルと予告編もお披露目された。

本作は、第41回ぴあフィルムフェスティバルコンペティション部門PFFアワード2019のひかりTV賞、第20回TAMA NEW WAVE ある視点部門入選を果たした自主映画。俵氏の短歌「アボカドの固さをそっと確かめるように抱きしめられるキッチン」からインスパイアを受け、失恋男のどうしようもない日常を紡ぐ。是枝裕和三宅唱に映画を学び、本作が長編処女作となる26歳の俊英・城真也がメガホンをとっている。

俳優の前原瑞樹は、ある日突然、5年付き合った恋人・清水緑に別れを告げられてしまった。どうにかヨリを戻したい一心で、周囲に失恋相談をして回り、ひとまずは「1カ月後に迎える25歳の誕生日まで待つ」と決めたのだが、待てど暮らせど緑からはなんの音沙汰もない。復縁への淡い期待を抱きながら右往左往する男の“愛と執着の30日間”が描かれる。予告編では、失った愛を求める前原が「女を買う」「他の恋を探す」「遊ぶ」「途方に暮れる」「迷う」「うろつく」「暴れる」「逃げる」といった行動に移るさまが切り取られている。

主人公・前原を演じるのは、劇作家・平田オリザが主宰する劇団「青年団」所属の俳優・前原瑞樹本人だ。実際に経験した失恋を下敷きに、フィクションを混ぜ込み構想が練り上げられた。前原自身の記憶が生々しく残る東京・明大前、下高井戸で、かつての自分を演じ直している。そのほか、多賀麻美、小野寺ずる、並木愛枝が出演。「D.A.N.」の櫻木大悟が音楽を担当し、4人組ロックバンド「Taiko Super Kicks」が主題歌「感性の網目」を書き下ろしている。

俵氏はアボガドをモチーフとした本作について「大のアボカド好きから言わせてもらうと、アボカドの食べごろを見極めるのは、とても難しい。熟れぐあいは、そっと触れて想像するしかない。人と人との関係も、またそうだ」と説明。「前原君は、まだ固い実を前のめりに味わおうとしたり、せっかくのタイミングを逃したり、熟れすぎの危うさに無頓着だったりする。イタくて愛おしい数々のエピソード。でも、はじめからの達人なんて、いないのだ。人類がどんなに進化しても、アボカドは(つまり恋愛は)、食べて失敗してみないとわからない。もどかしさや切なさを感じながらも、ラストの超ささやかな笑顔から、私は温かなものを受け取った」とコメントを寄せている。

アボカドの固さ」は、4月11日から東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。

(映画.com速報)

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