行定勲監督が完全リモートで「ステイホーム」映画製作!柄本佑、高良健吾、有村架純ら出演
2020年4月24日 21:00
[映画.com ニュース] 映画監督の行定勲氏が、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため「お家にいよう!」と呼びかける映画「きょうのできごと a day in the home」を、完全リモートで製作したことがわかった。4月24日午後8時から、YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=c_27tUZTOGI)で配信され、約4600人が視聴した。
新型コロナウイルスの感染拡大により政府から緊急事態宣言が出され、全国の映画館は休業を余儀なくされ、各地で開催を予定していた映画祭も中止・延期という状況に追い込まれた。行定監督も、又吉直樹氏の小説を映画化した最新作「劇場」が4月17日に封切られるはずだったが、公開が延期された。それでも、行定監督は「皆が一致団結して耐えなければならない」ということを念頭に置きながら、「そんな時でも、われわれ作り手には何か出来ることがあるのではないか、むしろこの困難な状況だからこそ、エンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのでは」と考えたという。
この思いに呼応し、賛同した多くの俳優たちとともに「お家にいよう!」と呼びかけるショートムービーを製作。柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純が出演し、頑張って外出を我慢している人々へ、少しの笑いと少しの人間的な自虐を込め、外出を自粛する東京の人々を描いた。
本編は、男5人のリモート飲み会が始まるところから描かれており、映画談義でひとしきり盛り上がる。その後、終盤に有村が登場すると様相が一変。男たちが口論を展開するが、そこで有村の一喝が冴え渡る内容となっている。
行定監督と伊藤ちひろが共同で脚本を執筆した作品は約43分。今後は、期間限定でアーカイブ配信することを予定しているようだ。ROBOTの丸山靖博氏とセカンドサイトの吉澤貴洋氏がプロデュースしている。