「別冊オリンピア・キュクロス」主演・小野大輔は「人間の根本にある熱いものを伝えたい」
2020年4月20日 07:00

[映画.com ニュース] オリンピックをテーマに描くショートアニメ化「別冊オリンピア・キュクロス」に出演する小野大輔らメインキャスト陣が、第1~4話のアフレコを終えての心境を語った。
同作は、「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ氏が、「グランドジャンプ」(集英社刊)で連載している「オリンピア・キュクロス」のアニメ化。古代ギリシャの壺絵師見習いで、高い運動能力を備えた青年デメトリオスが、オリンピック開催に湧く1964年の東京にタイムスリップし、さまざまな知恵や習慣を吸収して古代へと持ち帰っていく姿を描く。ショートアニメ版は、クレイ(粘土細工)アニメで動くキャラクターを核に、さまざまな映像技法を取り入れた作品になる。
主人公デメトリオスを演じる小野は、「ヤマザキマリ先生の原作を読んだときに感じたデメトリオスのイメージは、すごく誠実でピュアなギリシャ人でした。原作から抱いた『こういうキャラクターだったらいいな』という理想像に少しでも近づければいいなと思いながら演じました」と収録を振り返る。アフレコのなかでは「漫画としてのおもしろさ、エンタテインメント性の中に、本当に伝えたいテーマ、時代を超えても普遍的にある人間の熱量みたいなもの」を再認識したという。そして「ギャグ漫画としてゲラゲラ笑いながら読める面白い作品でありながら、人間の根本にある熱いものに触れている。読んでいるこちらも熱くなれるような原作の魅力を、アニメでも伝えていきたいと思います」と、さらなる意気込みを語った。
デメトリオスをオリンピックに出場させようとする村長役は、お笑いコンビ「ラーメンズ」の片桐仁が担当。片桐は「小野さんがしっかりとした声の芝居をされているので、僕はテンションを上げてキャラを際立たせるという手法に逃げました(笑)。ただ収録が進むにつれて、リアルにやるのではなくてクレイアニメならではの非現実感を活かして、テンションを上げて誇張するのもあながち間違いではないと思いました」と、自身の芝居に手応えを感じている様子。
そして、64年の東京に迷い込んでしまったデメトリオスを助ける巌谷教授を演じる俳優・佐藤貴史は、「巌谷教授のキャラクターについて、藤井亮監督から『ボケ老人ながらも知的に』というリクエストがあり、ちょっと笑っちゃいました。めちゃくちゃ難しいことを言ってる、僕に表現できるだろうかと悩みながらもなんとか形になってよかったです」とホッとひと息。「冒頭に登場する巌谷教授の咀嚼(そしゃく)音は見どころでもあり、自信作なのでぜひ楽しんでください。さつまいものねっとり感、しっかり伝わっていると思います」と呼びかけた。
「別冊オリンピア・キュクロス」はTOKYO MXで4月20日から、毎週月曜午後9時54分放送。
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