中国のビッグプロジェクト! 実写映画「封神演義」3部作の製作が進行中
2020年4月19日 11:00
[映画.com ニュース] 新型コロナウイルス感染拡大によって、多数の新作が公開延期となり、各地の劇場が営業を停止している中国映画業界。そんな苦境の最中、ビッグプロジェクトが進行している。題材となるのは、中国明代に成立した神怪小説「封神演義」。3部作としての実写映画化が決定しており、既にポスターや特報映像(https://www.youtube.com/watch?v=QXv3fvs3img)も披露されている。
「封神演義」は、殷周革命を背景に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるさまを描いた作品。日本では、同作をベースとした藤崎竜氏による同名漫画が、1996~2000年に「週刊少年ジャンプ」で連載されていた。
「封神三部作」(英題:Fengshen Trilogy)と銘打たれた実写映画版は、12年にプロジェクトが始動。それぞれのタイトルは「封神三部作 I 妖乱国殤」「封神三部作 II 妖乱国殤」「封神三部作 III 封神天下」となっている。「妖魔伝 レザレクション」「ロスト・レジェンド 失われた棺の謎」を中国国内で大ヒットさせたウー・アールシャン監督がメガホンをとる。
ハリウッド大作規模のプロジェクトとして進行しており、製作費はなんと30億元(約450億円)で、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに参加したプロデューサーのバリー・M・オズボーンが製作顧問として招かれている。また「西遊記 はじまりのはじまり」のホアン・ボーが周の軍師・姜子牙、ドラマ「鳳凰の飛翔」のチェン・クンが元始天尊、「太陽の少年」のシア・ユイが申公豹を演じるなど、オールスターキャストが集結している。
「封神三部作 I 妖乱国殤」は今夏の中国公開を予定しており、その後「封神三部作 II 妖乱国殤」が21年、「封神三部作 III 封神天下」が22年にお披露目となる。コロナ禍によって“公開延期”となる可能性も捨てきれないが、このほど中国の映画誌「看電影」などが、同作のアフレコ作業がスタートしたことを報じている。予定通りの中国公開はもちろん、日本での上映にも期待したい。