ベルリン受賞作「日子」本編が違法サイトに流出! ツァイ・ミンリャン監督「人間の闇は深い」

2020年4月14日 22:00

「日子」は、第70回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出された
「日子」は、第70回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出された

[映画.com ニュース]ツァイ・ミンリャン監督が、7年ぶりの新作劇映画「日子」(英題:Days)の本編映像が、中国の違法ダウンロードサイトで流出したことを告白。この事態は、中国のポータルサイト「新浪(SINA)」「テンセント」も報じている。

「日子」は、第70回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出された作品。ツァイ監督にとって同映画祭への参加は、2005年に発表した「西瓜」(日本公開は06年9月)以来15年ぶり。世界各国の映画関係者に絶賛された「日子」は、LGBT映画を対象とした「テディ賞」の審査員特別賞を受賞している。

ツァイ・ミンリャン監督
ツァイ・ミンリャン監督

本編流失が周知されたのは、4月7日のこと。ツァイ監督が、中国最大の映画レビューサイト「Douban」にアカウントを開設し、「日子」の紹介ページへ流出に関する文章を記したのだ。冒頭に「私は非常に悲しいし、がっかりした! 怒りはあまり湧いてこない――(何故ならば)こんなことがよく起こるからだ。人間の闇がいかに深いか、改めて感じた」と記した上で、流出した素材がバイヤーやマスコミ向けに用意していたサンプル映像だったことを明かした。

ツァイ監督の作品は、中国大陸で上映されたことがない。しかし「Douban」では「愛情萬歳」「青春神話」といった名作を「鑑賞した」とする人々が、何万人も存在している。この鑑賞者の大半が行っているのが、海賊版での視聴だ。ツァイ監督は海賊版に対し、何度も法的措置をとっているが、問題解決には結びついていない、今回の流出に関して「新浪(SINA)」の取材を受けた際には「海賊版はウイルスのように、収束することが難しい」(ツァイ監督)と悲嘆に暮れていた。

まだ配給が決まっていない「日子」にとって、今回の事件は間違いなく大きな痛手だ。現在、ツァイ監督と「日子」のチームは、本編を流出させた犯人を必死に探している。

(映画.com速報)

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