中国映画界復活の兆し? 日本のアニメーション映画「HELLO WORLD」が公開へ
2020年4月14日 13:00

[映画.com ニュース]伊藤智彦監督(「劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」)によるオリジナル劇場アニメーション「HELLO WORLD」が、中国で公開されることが決定(公開時期は、現在未定)。ポータルサイト「新浪(SINA)」などが報じており、新型コロナウイルス感染拡大によって停止している中国映画業界に、復活の兆しが見えてきた。
旧正月(1月25日~2月8日)に公開を予定していた7本の話題作が、延期、または配信となり、各地の映画館が営業を停止していた中国映画業界。3月下旬には、一部の映画館の再開を予定していたが、急遽、中国政府による営業停止命令が下る事態に。その結果、現在でも中国全土の映画館は、営業を取りやめている状況だ。
そんななか報じられた「HELLO WORLD」の中国公開。今回の発表は、延期作品が相次いだ2月上旬以来となる“新作の情報解禁”だったため、中国国内の映画会社、マスコミの注目を集めている。未だ先行き不透明な中国映画業界だが、「HELLO WORLD」が先陣を切ったことで、運営停止の“解除”が間近に迫っている可能性を示した。
中国公開が明らかになったのは、4月7日。「HELLO WORLD」の公式WEIBOアカウント、「新浪(SINA)」の公式映画アカウントが、同じタイミングで、中国版予告編(https://www.youtube.com/watch?v=TStp4BXWM54)とポスターを披露した。また4月8日には、武漢市の2カ月半にわたる都市封鎖が解除されたことを祝う特別映像(https://www.youtube.com/watch?v=8ag0cE2TOK8)が公開。「たとえ世界が壊れても、もう一度、君に会いたい」というキャッチコピーを使用し、武漢市を応援する内容が、大きな注目を集めた。
「HELLO WORLD」は、近未来の京都を舞台に描いたオリジナルのSF青春ラブストーリー。日本では、2019年9月20日に公開を迎えており、北村匠海、松坂桃李、浜辺美波が声優を務め、「正解するカド」の野崎まどが脚本、「けいおん!」の堀口悠紀子がキャラクターデザインを担当している。
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