新種の植物が繁殖のため人間を支配する…カンヌ受賞作「リトル・ジョー」不穏な予告編完成
2020年3月17日 18:00

[映画.com ニュース]第72回カンヌ国際映画祭で主演エミリー・ビーチャムが女優賞を獲得し、ベン・ウィショーが共演したボタニカルスリラー「リトル・ジョー」の予告編とポスタービジュアルがお披露目された。映像では、“幸せになる香り”を放ち、繁殖のために人間を支配する新種の植物“リトル・ジョー”が巻き起こす恐怖と混乱が切り取られている。
研究者のアリスは息子のジョーと暮らすシングルマザー。人に幸福をもたらす画期的な植物リトル・ジョーを開発し、仕事にのめり込みながら、息子と向き合えていない罪悪感を抱いていた。ある日、ジョーへの贈り物として、彼女にとってもうひとりの息子とも言えるリトル・ジョーを一鉢自宅に持ち帰る。しかし、花の香りを嗅いだジョー、花粉を吸い込んだアリスの助手クリスが奇妙な行動をとるようになる。
海外の舞台や映画音楽の分野で活躍した作曲家、故伊藤貞司さんによる尺八の音色が響く予告編では、リトル・ジョーを育てる上でのルールが解説される。「必ず、暖かい場所で育てること」「毎日、欠かさず水をあげること」「何よりも、愛すること」――。やがて、植物がもたらしたジョーとクリスの変化が不穏に映し出され、鮮やかな色彩と不気味さが入り混じった映像の最後には、「ゾッとする幸せ。」というテロップが怪しく浮かび上がっている。
ミヒャエル・ハネケ監督の助手を務め、「ルルドの泉で」で注目された気鋭監督ジェシカ・ハウスナーがメガホンをとった本作。エマ・ストーンが「101匹わんちゃん」の悪役・クルエラを演じる「クルエラ(原題)」への出演が決定したビーチャムが、母としても、研究者としても追いつめられていくアリスを繊細に演じた。「パフューム ある人殺しの物語」や「007」シリーズのQ役でおなじみのウィショーが、アリスに尊敬の念と恋心を抱くクリス役を務めた。
ポスターは、アリスとクリスの背後で咲き誇るリトル・ジョーを活写。昼と夜で異なる表情を見せる、未知の植物の蠱惑的な魅力が写し出されている。「リトル・ジョー」は、6月19日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。
(C)COOP99 FILMPRODUKTION GMBH / LITTLE JOE PRODUCTIONS LTD / ESSENTIAL FILMPRODUKTION GMBH / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ