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監督が主演女優をSNSで発掘 母を亡くしたダウン症の娘と父親の旅「わたしはダフネ」6月公開

2020年3月9日 16:00

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画像1(c) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati

[映画.com ニュース]最愛の母を亡くしたダウン症の娘と父親が、悲しみを乗り越えて、互いを理解し合うかけがえのない旅へと歩みだす姿を描き、2019年の第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門にて国際批評家連盟賞を受賞したイタリア映画「DAFNE」が「わたしはダフネ」の邦題で、6月6日に公開決定、予告編とポスターがお披露目された。

長編デビュー作「Mar Nero」(08)が第61回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門で、最優秀女優賞をはじめとした3部門を受賞し、注目されたフェデリコ・ボンディ監督待望の最新作。

主演は、自身もダウン症であり普段はスーパーマーケットで働き、自伝本を2冊上梓するなど活発的に創作活動をしていた、カロリーナ・ラスパンティ。監督自らFacebook上で見出し、演技未経験ながらも主役に抜擢。ボンディ監督はカロリーナの存在そのものが脚本や撮影に大きな影響を与えたと語る。

第69回ベルリン国際映画祭での上映後に、カロリーナ本人が舞台に登壇した際には、彼女のチャーミングさとシニカルさを併せ持った自然体の演技に割れんばかりの満場の拍手が送られた。そのほか、イタリアの批評家が選ぶ国内主要映画賞の第73回ナストロ・ダルジェント賞で特別賞、さらには今後の活躍が期待される若手監督の作品や意欲作を上映することで有名な、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019のアナザービュー部門にも正式出品された。

共演は、「サスペリア」(77)で主人公の友人サラ役を演じ、昨今は脚本家・監督としても活躍するステファニア・カッシーニが母親役。エグゼクティブプロデューサーは、「幸福なラザロ」(18)やマッテオ・ガローネ監督の「ドッグマン」(19)、「Pinocchio」(19)など昨今の良質なイタリア映画に数多く参加してきたアレッシオ・ラザレスキー。

ダフネは快活で明るいダウン症の女性。スーパーで働きながら、母マリア、父ルイジと平穏に暮らしていた。しかしマリアに突然の死が訪れ生活が一変。年老いたルイジは自分が死んだら娘が独り残されてしまう、と不安に苛まれてふさぎ込んでしまう。ある日、ダフネは、母の生まれた村を訪れてみようと父に提案。その旅は、愛する人の死を乗り越え、お互いを理解し合うための、かけがえのないものになっていく…。

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