「初恋」小西桜子の起用理由は“キャラの生まれ変わり”!? 紀伊宗之プロデューサーが明かす
2020年3月8日 19:00

[映画.com ニュース] “映画を語る”をテーマとしたWEB番組「活弁シネマ倶楽部」の収録が行われ、「初恋」(公開中)のプロデューサー・紀伊宗之氏が出演。映画ライター・月永理絵氏がMCを務め、軽妙なトークを繰り広げた。
三池崇史監督と窪田正孝がタッグを組んだ「初恋」は、2019年のカンヌ国際映画祭監督週間に正式出品されたほか、30以上の映画祭から招待、全米先行公開もされ、各国で熱いスタンディングオベーションを浴びている。舞台は、欲望渦巻く新宿・歌舞伎町。ヤクザに追われる一人の少女・モニカ(小西桜子)を助けたことから、黒社会の抗争に巻き込まれていく余命わずかのボクサー・レオ(窪田)が過ごす濃密な一夜を描く。
製作は「三池監督への熱烈なオファーで始まった」という紀伊氏。“久しく東映の中に、東映らしい映画がない”という思いを抱えていたようで「これは東映がやらなくちゃならないというところから製作されたのが、2018年の『孤狼の血』です。その評判を受け、90年代から2000年代頭くらいまでにかけて勢いのあったVシネマを現代に、それも、スターを揃えてやりたいなと思い、三池さんのところに話を持っていったのが『初恋』です」「(本作では)基本的にアウトローもの、ノワールものをやりたいなと。それが東映の中での僕の、保守本流みたいなところだと」と明かした。

小西の起用については「書類審査も入れると3000人の応募があり、最終日の、僕らが疲れ果てた状態に、彼女(小西)がやってきた」と振り返る。「入ってきた時に、『あ、来た』と。これは監督の受け売りなんですけど、芝居ができる人にキャラクターを寄せるんじゃなくて、この映画のキャラクターの生まれ変わりのような人がハマってくるのが良いんじゃないのかと。技術的にもまだまだ。ほぼほぼ素人だったんですけど、存在そのものや、立ち姿がキャラクターにフィットしていると監督が感じていたようです」と説明している。
内野聖陽、大森南朋、染谷将太、ベッキーら個性的かつ豪華なキャストの布陣に話題が及ぶと「それは、ひとえに三池さんの力ですね。僕らはよく言うんですけど、『日本映画界は、1に監督、2に監督、3、4がなくて5にプロデューサー』だと(笑)」と笑いを誘う紀伊氏。監督やプロデューサー、それぞれの役割や立場についての話題になると「基本的に僕は監督が臨むようにしてあげたい。ただ、僕はこの映画でビジネスをしないといけない。その距離感みたいなものは大事にしたいなと思っている」と語っていた。
「活弁シネマ倶楽部」(「初恋」)は、YouTube(https://youtu.be/PuzMDhnSE9g)で配信中。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“究極の推し活”を知ってますか?
大好きな俳優が出てる映画を「製作費提供」で応援できる!! これ革命的すぎますよ…!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

個人的に“過去最高”!!
【たった“1秒”が爆発的に話題になった映画】実際に観たら…全てが完璧、全編がクライマックス
提供:ワーナー・ブラザース映画

名作映画に新風、吹き込む!
【大人気企画】過去の名作を新たな日本語吹き替えで…一挙に放送!(提供:BS10 スターチャンネル)