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「ミッドサマー」はホラー映画じゃない? 真意をアリ・アスター監督が明かす

2020年2月21日 17:00

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「ざわざわした気持ちになってほしい」
「ざわざわした気持ちになってほしい」

[映画.com ニュース] 長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」が高い評価を集めたアリ・アスター監督の最新作「ミッドサマー」が公開された。1月に初来日していたアスター監督は、イベントなどで「ホラー映画ではない」と強調していたが、改めてその真意を聞いてきた。

本作は、スウェーデンの奥地で開かれる「90年に一度の祝祭」を訪れた大学生の男女が、想像を絶する悪夢に遭遇するさまを描く。

映画ファンを震え上がらせた「ヘレディタリー 継承」に続き、本作でも脚本を執筆したアスター監督。「脚本を書くときは、自分が危機に瀕しているほうがいい作品を書けるので、2作ともそういう状況で書いているんだ。自分にとってパーソナルな作品だし、どちらにも僕の分身のようなキャラクターがいる。『ヘレディタリー 継承』では何人かに分かれていて、『ミッドサマー』ではダニーがそれにあたる。自分の持つ希望がない感じや、悲しみ、孤独、恐怖心などの感情をキャラクターや映画を通して表現し、観客がなんらかのカタルシスを得られるようにしているよ」と、時折、笑みを浮かべながら話す。

作品には、自身の体験を反映させてきた。「メタファーを通して物語を綴っているから、僕の体験に関わっている人が作品を見ても、あのときのことだとはわからないと思うよ。僕は、自分が痛みに対して向き合い、答えを見つけ出そうと格闘している状況からできる映画に1番ワクワクするんだ」。

イベントなどで「ホラー映画ではない」と話してきた通り、確かに笑いそうになるシーンもあり、SNSなどでは結末が“爽快”だという声も上がっている。そう紹介してきた真意について、アスター監督は以下のように説明する。

「ホラーじゃないって言っているのは、ホラー映画だったら見ないという人もいることを残念に思うからなんだ。そういう人にも楽しんでもらえると思うし、そもそも、ホラー映画というラベルがこの作品に合っていないと僕は思う。確かに、劇中では恐ろしいことも起こるけれど、ほとんどの映画で恐ろしいことって起きるよね。僕にとっては、ホラーというよりダークコメディだし、カタルシスを感じる物語。心動かされる作品であってほしいしと同時に、ざわざわした気持ちになってほしい。ホラーが苦手な人が感じて困るざわざわではないと思うよ」。

とは言っても、なかにはゾッとするような描写も登場する。特に、崖のシーンは強いインパクトを残すが、「あのシーンは恐ろしいのと同時に、ダニーが避けてきたものと直面するチャンスでもある。シークエンス自体は暴力的だけれど、ダニーや友人にとってトラウマを感じるような経験を、観客にも味わってほしいからあそこまでの表現になっているんだ。ゴア表現が必要だという声に応えているわけではない。物語に必要なレベルしか表現していないんだよ」と付け加える。

劇中では、自身の作品にとって重要だという“色味”にもこだわったといい、「例えば、今回の作品で“死”を意味する色は青と黄色というモチーフがある。スウェーデンの国旗と一緒で、映画のなかのいろいろな場所で青と黄色が使われているんだ。あともう一つ、ダニーとクリスチャンの衣装にも注目してほしい。話が進むにつれてダニーの衣装は明るく、クリスチャンは暗くなっていく。一目瞭然だとサブリミナル効果がなくなってしまうから、そのバランスが難しいんだ」と明かす。

最後に、次回作について「ダークコメディを執筆していて、それが次の作品になるかな。4作目はSFにしたくて、着手し始めたところなんだ。映画化の目処がたったら書き進めていくよ。もっとたくさんのことをやってみたい」と意欲を見せたアスター監督。世界が注目する鬼才の今後が、より楽しみになった。

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