豊田利晃監督作「破壊の日」クラウドファンディングで製作! 東京五輪開幕の7月24日に公開
2020年2月8日 10:00

[映画.com ニュース] 豊田利晃監督がメガホンをとり、企画、脚本、プロデューサーも兼任する新作映画「破壊の日」の製作が決定し、7月24日に公開されることが決定した。同作は、映画製作、配給とともに、クラウドファンディングを同時進行で行うプロジェクト。製作費は、クラウドファンディングにおける映画ジャンル最高目標金額3000万円としている。
2019年、祖父の形見であった拳銃の不法所持で逮捕、のちに不起訴となった豊田監督は、その返答として「狼煙が呼ぶ」を発表した。16分の短編作品でありながら、日本初のミニシアター一般料金での全国同時公開を実現し、“のろし一揆”と称した舞台挨拶行脚が全国各地で話題となった。公開から約半年が経過した現在でも、メイキングドキュメンタリー作品「狼煙に呼ばれて」の上映など、各地でイベントが継続している。
日本各地の会場やSNSでの「狼煙を見た。俺に何が出来るのか考える」といった意見、豊田監督の次回作や続編を求める声に加え、「新しい奇跡に参加したい」という声があがっていた。「破壊の日」の製作では、その思いに応えるように、クラウドファンディングへ挑戦することに。現段階では、あらすじ、出演者、主題歌は発表されず、クラウドファンディングが進行するなかで、順次明かされていく。
豊田監督は「2020年7月24日、東京オリンピックが開催される。その日は今年から『スポーツの日』として祝日になる。賛成と反対の多くの分断を呼ぶ。亀裂が走る。衝突が起こる。何かが破壊される予感がする。それは暴力の破壊を言っているのではない。生き方、考え方の亀裂であり、格差の衝突だ。分断と不寛容の時代。まるで、『破壊の日』だなと思った」と前置きし、企画意図を説明する。
豊田監督「東京オリンピックの期間、映画館には客が入らないと映画館主から聞いた。作り物のエンターテイメントなど現実の感動には勝てない。家のテレビで垂れ流される世界中のアスリートの情熱に勝るものはない、映画館に足を運んでまで見るような映画はないだろうと言う。ならば、その期間を俺に下さい。映画に何ができるか勝負してみたいとお願いした。そんなときにこそ映画は何を映すべきか、試される。資本主義の物の怪に取り憑かれたような東京を、祓い清めるような映画を作りたいと思った。映画に救われた奴だけが、映画を救うと俺は信じています」
「破壊の日」のクラウドファンディングは、本日から6月5日の午後11時59分まで、MotionGallery(https://motion-gallery.net/projects/HAKAInoHI)で実施。最低支援金額は3000円となっており、目標金額は3000万円に設定されている。主なリターンは、製作日誌、未発売「狼煙が呼ぶ」「狼煙に呼ばれて」のDVD、エンドクレジット、劇場招待券、サイン入りシナリオ、本作品DVDなど。7月24日から東京・渋谷ユーロスペースほか全国公開。
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