アカデミー賞恒例の昼食会メニューがビーガン向けに アフターパーティーも7割を変更
2020年1月30日 11:00

[映画.com ニュース] 映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は1月27日(現地時間)、アカデミー賞の各部門の候補者が一堂に会する恒例の昼食会“ノミニーランチョン”で出される食事を、すべてビーガン向けにしたと発表した。
菜食主義者であるベジタリアンでも、卵や乳製品を食べる人たちは存在する。しかし「ビーガン」の人たちは植物に由来する食材しか口にしないため、絶対菜食主義者や純粋菜食主義者などと呼ばれる。今年のゴールデングローブ賞のメニューが急きょビーガン向けに変更になったことをきっかけに、放送映画批評家協会賞や米俳優組合賞で提供される食事もすべてビーガンとなっており、AMPASもこの流れに従ったことになる。
2月9日(現地時間)のアカデミー賞授賞式当日は、会場のドルビー・シアターに併設されるガバナーズ・ボールで行われるアフターパーティーでも、メニューの7割をビーガンにするという。
各映画賞がビーガンメニューに切り替えている理由は、食肉や乳製品の加工など、畜産業が大量の温室効果ガスを生み出していることが明らかになっているため。動物愛護家のホアキン・フェニックス(「ジョーカー」)や地球環境保護に熱心なレオナルド・ディカプリオ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)らノミネート俳優たちが、積極的に働きかけていると言われる。
今回の決定について、AMPASは「過去10年間、アカデミーは温室効果ガスの排出削減に取り組んできました。カーボンニュートラルで持続可能な社会を実現する究極の目的を実現するために、さまざまな計画を採用していく所存です」と声明を発表している。
なお、フェニックスが所属する米エージェンシー、ウィリアムス・モリス・エンデバーは、2月7日にビバリーヒルズで行うプレパーティーでも、ビーガンメニューを提供すると発表している。
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