「フォードvsフェラーリ」没入感を実現した監督の“情熱” 白熱レースシーンのメイキング公開
2020年1月24日 14:00

[映画.com ニュース] ル・マン24時間耐久レースをめぐる実話を映画化した「フォードvsフェラーリ」(公開中)のメイキング映像が披露された。迫力あるレースシーンの撮影模様が収められている。
カーエンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)は、フォード・モーター社からル・マンでの勝利という困難なミッションを与えられる。常勝チームのフェラーリに勝つべく、イギリス人レーサーのマイルズ(クリスチャン・ベール)とタッグを組み、意地とプライドをかけた闘いへと身を投じていく。第94回アカデミー賞では、作品賞を含む4部門にノミネートされた。

メイキング映像は、レーシングカーが数多く走る中、マイルズの車を撮影用の特製車両の荷台部分に取り付け、実際にサーキットを走りながら撮影する様子が見てとれる。本作のプロデューサーを務めたジェンノ・トッピングは、ジェームズ・マンゴールド監督のこだわりのもと「観客の心に響いて身近に感じられるように、登場人物が運転しているあの瞬間に観客を引き込むことに焦点を当てたこと」が、この作品で最もチャレンジングだったと振り返る。
そのためには説得力のある映像が不可欠になり、撮影監督を務めたフェドン・パパマイケルは「レースと同じ正確なスピードでキャストを撮影することは、とても難しかった」と苦労を吐露。デジタル技術を過度には使いたくなかったといい、「レーシングカーにカメラを搭載することで、できるかぎり実際のレースの模様を収めるようにした。その方がずっと説得力のある映像になるし、重力やあらゆる振動を経験している俳優にとっても、演技がしやすいからだ」と、キャストの演技を引き出すという意味でもこの手法が選ばれた。

映像への“没入感”に妥協を許さないマンゴールド監督は「観客にレースを実体験しているように感じてほしいと思った。誰よりも速くスピードを出し、できるだけ長く目を開け続けることがどんなものか、また24時間のレースがどういうものかを肌身で感じてほしかったんだ」と、レースシーンへの情熱をにじませた。
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース





【「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」評論】歌い奏でる喜び、天才と周囲の人間劇、時代の変化を捉えた実録が精妙なハーモニーを響かせる、マンゴールド監督のマスターピース
2025年3月2日 09:00

ジェームズ・マンゴールド監督が語る、ボブ・ディランの初期の5年間に見出した“映画で描くべき寓話”【「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」インタビュー】
2025年2月28日 11:00
映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

未見でしたが、大好きなやつでした
【シリーズ未見の人が観たら…】不覚にも秒で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

すごすぎて言葉にならない映画
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった
提供:ワーナー・ブラザース映画

映画館で“1250円も安く”観る【裏ワザ】
【日本の映画館は高すぎる!!】そんなあなたに…過去最高レベルの神情報、教えます
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

感想投稿で豪華賞品が当たる!
「ガンニバル」シーズン1をちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)