ロックを武器に人種差別と闘った若者たち― RARを追った音楽ドキュメンタリー4月公開
2020年1月22日 07:00

[映画.com ニュース] 社会への不安と不満が渦巻く1970年代後半のイギリスで、人種差別撤廃を目的に“音楽”を武器に立ち上がった若者たちの運動「ロック・アゲインスト・レイシズム(略称RAR)」を追った音楽ドキュメンタリー「WHITE RIOT(原題)」が、「白い暴動」の邦題で4月3日から公開されることがわかった。BBCのドキュメンタリーを手掛けてきたルビカ・シャーがメガホンをとり、本作で長編映画監督デビューを飾る。
深刻な経済破綻状態にあった70年代後半のイギリスでは、市民たちの怒りが第二次世界大戦後に増加した移民たちへ向けられていた。街は暴力であふれ人種間対立が高まるなか、芸術家として活動していたレッド・ソーンダズを中心に数人の若者たちがRARを結成。差別への反発、不平等への反抗を主張する彼らのメッセージは、イギリスを代表するパンクバンドのザ・クラッシュ、トム・ロビンソン、レゲエバンドのスティール・パルスといった多くのミュージシャンの賛同を受け、一大ムーブメントを巻き起こした。
78年4月30日に行われたデモ行進には若者たちを中心に約10万人が参加し、その終着地では音楽フェスが開催された。映画のクライマックス、群衆を前にザ・クラッシュをはじめとするミュージシャンたちがライブ演奏するシーンは、本作の大きな見どころとなっている。ザ・クラッシュがフェスで演奏した楽曲「白い暴動」は、「白人も黒人と同じように暴動を起こせ!」というメッセージが込められており、RARを象徴する曲として本作の邦題にも採用された。あわせてお披露目されたティザービジュアルには、ザ・クラッシュが同曲を演奏する瞬間を、RARのメンバーでもあったカメラマンのシド・シェルトンが捉えた写真が使われている。
本作の字幕監修は、音楽番組「ザ・ポッパーズ MTV」の司会者として知られ、ラジオDJとしても活動するピーター・バラカン氏が務める。バラカン氏は、「移民差別に対して当事者意識を持った個人が集まったこの話は40年前ですが、まさに現在世界各地で起きていることへの示唆に富んでいます。今後の日本にとっても決して他人事ではありません。音楽の力で人の心をいい方向に動かしたいい例です」とコメントを寄せている。
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