A・バンデラスがカンヌ初受賞&オスカーノミネート! アルモドバル監督作、初夏公開
2020年1月17日 17:00
[映画.com ニュース] 第92回アカデミー賞の国際長編映画賞と主演男優賞の2部門にノミネートされた、アントニオ・バンデラスと巨匠ペドロ・アルモドバルのタッグ作「ペイン・アンド・グローリー(英題)」が、「ペイン・アンド・グローリー」の邦題で初夏に公開されることが決定。バンデラスが世界的な映画監督を演じ、アルモドバル監督のキャリアをめぐる葛藤を含め自伝的な要素も織りこまれた人生賛歌を奏でる。
バンデラスが、第72回カンヌ国際映画祭の男優賞を初受賞した本作。第77回ゴールデングローブ賞では、2部門(外国語映画賞、ドラマ部門の主演男優賞)にノミネートされており、米批評家サイト「Rotten Tomato」では97%(1月17日時点)というハイスコアを獲得している。
「セクシリア」「私が、生きる肌」など、デビュー当時からアルモドバル監督作品に出演してきたバンデラス。方向性の違いから距離を置いていた時期もあったふたりだが、アルモドバル監督は自身を重ね合わせたかのような主人公をバンデラスに託し、「キャリア最高峰」とも称される演技を引き出した。「巨匠監督の心の奥が初めてむき出しにされた作品だ」(バラエティ)、「バンデラスが素晴らしい。かつてこのような親密で、緻密、感情が伴い、繊細で、敏感な反応のある演技を披露したことはなかった」(Indiewire)など、海外メディアからも絶賛評が寄せられた。
脊椎の痛みから、生きがいを見出せなくなった映画監督サルバドール(バンデラス)は、心身ともに疲れ果て、引退同然の生活を余儀なくされていた。そんな日々の中で、サルバドールの心には自身の子ども時代と母親のこと、当時移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリードでの恋と破局など様々な思い出が去来し、過去の痛みが今も消えずに残っていることを知る。ある日、32年前に撮影した作品の上映依頼の連絡があり、彼は再び過去と向き合うことになる。
あわせて、原色を基調とするインテリアなど、色彩美に目を奪われる特報もお披露目。サルバドールが「お前はいい息子じゃなかった」という母の言葉に傷付き、また「もう映画は撮らない」と宣言するさまが映し出される。諦めの人生を送っていた彼が、封印していた作品の上映依頼をきっかけに、これまで蓋をしていた自身の感情と出会っていく。さらに、映像には「ボルベール 帰郷」「抱擁のかけら」で知られるアルモドバル監督のミューズ、ペネロペ・クルスの姿も。スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親を演じている。
「ペイン・アンド・グローリー」は、初夏に東京のTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国で公開。R15+指定。
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