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伝説の討論会「三島由紀夫vs東大全共闘」が映画化! ナビゲーターは東出昌大

2020年1月8日 08:00

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3月20日に全国公開!
3月20日に全国公開!
(C)2020映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」製作委員会

[映画.com ニュース] 東京大学駒場キャンパス900番教室で行われた作家・三島由紀夫と、東大全共闘との伝説の討論会の様子を切りとったドキュメンタリー「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」が、3月20日に公開されることが決定。ナビゲーターを務めるのは、俳優の東出昌大。公開決定に伴い、三島の「私は安心している人間が嫌いなので」「言霊を私は残して去っていく」という発言を収めた特報映像とポスタービジュアルもお披露目された。

1969年5月13日に行われた討論会には、武装化していた東大全共闘ら1000人を超える学生が結集。警視庁の警護の申し出を断り、単身で赴いた三島との討論は、2時間半にも及んだ。70年11月25日に自決する三島が、死をも覚悟して討論会に臨み、その煌めきをまざまざと見せつけた“奇跡のような時間”となった。

討論会を収めた貴重な記録映像のフィルム原盤が倉庫から発見されたのは、19年のこと。豊島圭介監督がメガホンをとる本作は、同映像をリストアし、芥正彦(東大全共闘)、木村修(東大全共闘)、橋爪大三郎(東大全共闘)、篠原裕(楯の会1期生)、宮澤章友(楯の会1期生)、原昭弘(楯の会1期生)、椎根和(平凡パンチ編集者)、清水寛(新潮社カメラマン)、小川邦雄(TBS記者)といった関係者(肩書は当時のもの)に加え、平野啓一郎、内田樹、小熊英二瀬戸内寂聴が出演。三島についての“生きた”証言によって、討論会の全貌を明らかにする。

三島の“最後の長編小説”となった「豊穣の海」の舞台版に出演し、数多くの三島作品を読破してきた東出は、製作陣からのオファーを快諾し、ナビゲーターを担当することになった。三島を「不世出の天才」と最敬礼の東出は、「三島と同窓の豊島監督が、どのような視点で映像作品にされるのか、大変興味がありました。『討論 三島由紀夫vs東大全共闘』は以前拝読しましたが、映像作品化される事によってよりスムーズに、この時代、日本人、現代を再考し、発見が生まれる機会が得られる事を期待しております」と思いの丈を述べている。

豊島監督は「とにかく濃い。映っている人間たちがべらぼうに濃い。文豪でありながら身体を鍛え上げ民兵組織『楯の会』を作るような奇妙なスーパースター三島由紀夫は、千人の敵をまとめてなぎ倒すつもりで討論に来ている。特濃である。迎え撃つ東大全共闘も、挑発したり、恫喝したり、内輪もめしたり、こちらもかなりの濃度で三島に挑む。とにかく全員が、火傷しそうに熱い。50年経った今の姿も登場するが、よく見てほしい。『なんだ昔より熱いじゃないか』とたまげるはずだ」と説明。企画・プロデュースの平野隆氏は「この天才たちの饗宴は天才VS天才であるが故に時に難解ではありますが、理解するのではなく“体感”して頂ければ、最後に極上の感慨に浸ることも出来るかと思われます」とコメントを寄せている。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」は、3月20日から全国公開。

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