ケネス・ブラナー悲願の映画化! 監督&主演作でシェイクスピアの最期の日々を描く
2019年12月10日 18:00
[映画.com ニュース] ケネス・ブラナーが監督と主演を務め、イギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピアの知られざる最期の日々を描いた「ALL IS TRUE」(原題)が、「シェイクスピアの庭」の邦題で2020年3月6日に公開されることが決定。ジュディ・デンチ、イアン・マッケランという英演劇界のレジェンドたちが共演していることがわかった。
没後400年以上を経て、今もなお世界中で愛され続ける数多くの名作を生み出したシェイクスピア(1564~1616年)。「ヘンリー八世」上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災の後に断筆し、その晩年は謎に包まれている。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、舞台に加え「ヘンリー五世」「から騒ぎ」「ハムレット(1997)」など映画作品でもシェイクスピアと深い関わりを持ち、“シェイクスピア俳優”とも称されるブラナーが手掛ける本作は、「才能に溢れたシェイクスピアは、なぜ49歳の若さで引退したのか?」というブラナー自身が抱いた疑問からスタート。断筆したシェイクスピアがロンドンを去り、故郷ストラットフォード・アポン・エイボンで過ごした最期の3年間にスポットを当てる。
「恋に落ちたシェイクスピア」で第71回アカデミー賞の助演女優賞を受賞し、16年には「冬物語」で史上最多となる8度目のローレンス・オリビエ賞に輝いたデンチがシェイクスピアの妻アンを演じる。ゴールデングローブ賞やトニー賞など60以上の受賞歴を持ち、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでおなじみのマッケランが、シェイクスピアの著作「ソネット集」に登場する“美青年”のモデルとなったサウサンプトン伯爵役を担い、デイムとサーの称号を持つ名優ふたりが顔をそろえた。
さらに、「ある公爵夫人の生涯」で第81回アカデミー賞の衣装デザイン賞を獲得したマイケル・オコナーが衣装を担当。「いつか晴れた日に」「ハムレット(1997)」のパトリック・ドイルが音楽を担当するなど、そうそうたるキャストとスタッフが、ブラナー悲願のプレジェクトを実現させるべく結集した。
「シェイクスピアの庭」は、20年3月6日から東京のBunkamura ル・シネマほか全国で順次公開。