第13回田辺・弁慶映画祭グランプリは「おろかもの」が受賞、映画.com賞に「もぐら」
2019年11月25日 17:00

[映画.com ニュース] 第13回田辺・弁慶映画祭が11月22日から和歌山県田辺市の紀南文化会館で開催され、24日にコンペティション部門の各賞が発表された。今年は163作品の応募があり、厳選された入選9作品の中から芳賀俊と鈴木祥の監督作品「おろかもの」が弁慶グランプリを受賞。さらに、出演の笠松七海と村田唯が俳優賞を受賞したのに加え、観客賞とキネマイスター賞も独占受賞した。
「おろかもの」は、結婚を目前に控えた兄の浮気現場を目撃してしまった高校生の洋子が主人公。好奇心に突き動かされて浮気相手の美沙と対峙し、兄への苛立ちや婚約相手に対する不満が入り交じる中で、美沙と衝動的に奇妙な共犯関係を結んだことで巻き起こる様を描いた(96分)。沼田真隆の脚本による複雑で重厚かつ軽妙な物語を、芳賀と鈴木が強い映画愛をもって共同で監督。洋子を演じた笠松と美沙を演じた村田が奇妙な共犯関係を化学反応を起こして演じた。兄役のイワゴウサトシ、婚約相手役の猫目はち、洋子の親友役の葉媚らもそれぞれ魅力的に演じ、重くなりがちなテーマでありながら笑わせ、さらに胸を熱くさせて審査員、観客から圧倒的な高い評価を得た。

俳優賞にはもうひとり、中川奈月監督「彼女はひとり」に主演した福永朱梨が受賞。TBSラジオ賞は、藤原季節と長尾卓磨が主演した白磯大知の初監督作品「中村屋酒店の兄弟」(45分)が獲得した。そして、強い作家性と次代を担う可能性を感じさる新しい才能に授与する映画.com賞は、山浦未陽監督の初監督作品「もぐら」(36分)が受賞。川崎の夜の街を舞台に、加藤才紀子が演じるデリヘルで働く女性と見津賢演じるデリヘルドライバーの男性が互いに抱える孤独を、23歳の独特な感性と視点で描いている。

また、安田真奈監督「TUNAガール」、立川志の輔主演「ねことじいちゃん」などが招待・特別上映され、上映後に舞台挨拶。コンペ部門の特別審査員を務めた中野量太監督の「長いお別れ」も上映され、映画活動家・松崎まこと、映画評論家・松崎健夫とともに中野監督も舞台挨拶に登壇。キャスティングや撮影裏話などを披露し、多くの観客が詰めかけた。
回を重ねるごとに入選作品のクオリティが上がり、今年も審査会議は白熱。惜しくも受賞を逃した作品の監督、俳優らも今後の活躍が期待される。なお、各受賞作品への副賞として、テアトルシネマグループ劇場での上映権が与えられる。
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