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石垣島ゆがふ国際映画祭プレイベント 南の島々の音楽ドキュメンタリーなど4プログラムを上映

2019年11月24日 17:00

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「島々の歌 スモールアイランド・ビッグソング」のティム・コール監督(右)とプロデューサーのバオバオ・チェン
「島々の歌 スモールアイランド・ビッグソング」のティム・コール監督(右)とプロデューサーのバオバオ・チェン

[映画.com ニュース]2020年11月に開催予定の「石垣島ゆがふ国際映画祭」プレイベントが11月22日から24日にかけ、沖縄・石垣市内の3会場で実施された。

「Cinema at Sea」をテーマに、石垣市等の後援で石垣島から世界に向けて映画を発信し、世界各地の島文化を繋ぎ合うような国際映画祭を目指す。本祭では400インチの特設スクリーンを設えたフサキビーチでの野外上映をはじめ、ドキュメンタリー映画のコンペティション、太平洋映画部門、沖縄映画部門、VRワークショップなどを予定している。プログラムディレクターは、東京造形大学で学び、2013年からドキュメンタリー製作のために石垣島に通い始めた台湾出身の映画監督、プロデューサの黄インイク氏。

プレイベントでは、音楽ドキュメンタリー「島々の歌 スモールアイランド・ビッグソング」、短編アニメーション作品、ドゥニ・ビルヌーブ監督の「メッセージ」、オランダの自然ドキュメンタリー「あたらしい野生の地 リワイルディング」の4プログラムの上映が行われた。22日のオープニングイベントでは八重山高校の生徒による伝統舞踊の披露や、来日したミュージシャンとの即興セッションも。台風のため、フサキビーチでの上映は中止となったが、別会場での上映は定員を上回る観客が訪れ、盛況の幕開けとなった。

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23日は、上映プログラムのほか「島々の歌 スモールアイランド・ビッグソング」のティム・コール監督とプロデューサーのバオバオ・チェン、マダガスカルの音楽家サミー・サモエラによるトークイベントが開催された。映画は台湾からマダガスカル、イースター島に至るまで、太平洋とインド洋の島々の先住民たちの音楽と文化をつなぐドキュメンタリー。「私にとってそれぞれの島の音楽はその地域の歴史そのものです。偏見や人種、国境を乗り越えて、歴史を見ることで我々は繋がっていけるのでは。また、太平洋の島々の生活を見ることで、現在の地球の気候や環境問題を考えることにもなります」とコール監督は作品のテーマを語った。

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来年の本祭開催に向け、黄氏は「私自身ドキュメンタリーを作っているので、強いメッセージと芸術性のある良質なドキュメンタリーを選べる自信があります。そのほか、珍しいアニメーション、誰もが楽しめる劇映画をセレクトし、野外で見られるようなVR作品にも挑戦したい」と、ドキュメンタリーのコンペティション部門をはじめ、さまざまなタイプの作品選定を予定している。

また、石垣島を訪れて映画を体験することに大きな意義があると考えている。北朝鮮と韓国の非武装地帯で開催されるDMZ国際ドキュメンタリー映画祭の例を挙げ「そこに行くことに価値がある映画祭を目指します。石垣を含む八重山諸島は本州や沖縄本土とは異なる文化を持ち、台湾とも近い。日本独自の映画祭とも違う、南寄りの、石垣を中心にした地域と文化を紹介するようなイメージを持っています。例えば、お客さんは日中は八重山の島々に遊びに行って、夜の野外上映を楽しみに石垣に戻ってくる、というのもよいのではないでしょうか」と構想を語った。

実行委員長の上原輝樹氏は「市民会館を使ったイベントを開いたり、地元の方に認知していただくことも大事。石垣に住み、何か文化的なことをやりたいと考えている方たちとも連携し、一緒に作り上げていきたい」と述べ、石垣市民にも愛される映画祭を目指す。独自の文化と豊かな観光資源を持つ島の特色を活かした、これまでにはない新たな映画祭の誕生に期待が高まる。

「石垣島ゆがふ国際映画祭」は2020年11月開催予定。詳細は公式HP(https://cinema-at-sea.com/)で随時告知される。

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