タランティーノの現場では携帯電話禁止 ブラッド・ピットが明かす
2019年11月6日 11:00
[映画.com ニュース]「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に出演したブラッド・ピットが、クエンティン・タランティーノ監督の撮影現場では携帯電話の持ち込みが禁止されていることを明らかにした。
11月3日(現地時間)、ブラッド・ピットは共演者のレオナルド・ディカプリオ、マーゴット・ロビー、クエンティン・タランティーノ監督と一緒に、米ロサンゼルスの映画館ニュービバリー・シネマで行われた質疑応答に登壇。この模様はアメリカ全土の劇場にライブ中継された。
大ヒット映画の裏話が語られていくなか、ブラッド・ピットはタランティーノ監督の現場には独特のルールが存在すると告白。「携帯を預けなくてはいけないんだ。撮影現場という聖なる場所に携帯は不要だからだ。もしテイクのあいだに電話が鳴ろうものなら、それは(バチカンの)システィーナ礼拝堂のなかに入っていって、クソをするほどの冒涜なんだ」
タランティーノ監督と初めてタッグを組んだ「イングロリアス・バスターズ」では、撮影中に携帯電話が鳴る事件が発生したそうで、「撮影が中断され、音が鳴った方向は分かったものの、誰も罪を認めなかったので、全員が帰宅させられ、残りの1日を反省のために費やすことになったよ」と振り返っている。
これに対し、当のタランティーノ監督は、「私が求めたのはたったひとつのことだ」「それすらリスペクトできないなら、帰れということだ」とコメント。
タランティーノ映画初参加のマーゴット・ロビーは、「クエンティンのセットほど、物語世界に没頭できたことはなかったわ」と証言。時代考証に基づいた美術や衣装のみならず、タランティーノ監督の独自ルールが作用していたのかもしれない。