S・キングが太鼓判!「ドクター・スリープ」は「シャイニング」続編としてふさわしい
2019年11月1日 12:00
[映画.com ニュース] 作家スティーブン・キングによる名作「シャイニング」の続編小説を映画化した「ドクター・スリープ」の特別映像が公開された。主演を務めるユアン・マクレガー、マイク・フラナガン監督のほか、原作者のキングも登場し、本作について語っている。
40年前の雪山のホテルの惨劇を生き残ったダニー(マクレガー)の周りで、児童ばかりを狙った不可解な失踪事件が起きる。ある日、彼の前に特別な力を持つ少女アブラが現れる。アブラはその力で事件を目撃し、狂信的集団に命を狙われていた。事件の謎を追う2人は、やがてあのホテルに辿り着く。
特別映像では、フラナガン監督が「“シャイニング”は、特別な力のこと。念じる事で物理的なパワーを発することもできる。人の心を読むこともできる」と、ダニーが子どもの頃から持つ力について解説。マクレガーは「ダニーはある主義を貫いてきた。それは絶対に“シャイニング”を使わないこと。酒に溺れるのは、亡霊たちを忘れたいから。“呪われたホテル”の亡霊たちだ」と、ダニーを悩ませるトラウマについて指摘する。
キングは「この映画では、途方に暮れているダニーが見たかった。どん底を見るまでは、真に回復することはできない。そんなダニーをスクリーンで見たかった」と語り、完成した本作について「登場人物に共感できる。だから恐怖シーンがさらに怖い」と太鼓判を押す。続けて、「この映画は単体でも成立するが、(スタンリー・)キューブリックによる『シャイニング』の続編としてもふさわしい」と絶賛した。
また、10月29日(現地時間)には米・ロサンゼルスのレジェンシー・シアターでプレミアが開催され、マクレガーのほか、共演のレベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン、クリフ・カーティス、ジェイコブ・トレンブレイ、エミリー・アリン・リンドらが出席した。
アブラを演じたカランは、日本語を勉強しているといい、「こんにちは。私はカイリーです。はじめまして。どうぞよろしく」と流暢な日本語で挨拶。悪役に挑んだファーガソンも日本のファンに向けて「ぜひ映画を見て楽しんでください!」とメッセージを送り、「悪役を演じるのって悪くないわ、特に深みがあるし」と楽しみながら演じていたことを明かした。
「ドクター・スリープ」は11月29日から全国公開。