綾野剛の涙、松田龍平の意味深なセリフ――大友啓史監督「影裏」予告&ポスター完成
2019年10月28日 08:00
第157回芥川賞を受賞した沼田真佑氏の小説を、大友啓史監督が実写映画化。会社の転勤で岩手に移り住んだ今野(綾野)は、そこで出会った同僚の日浅(松田)と仲を深め、遅れてやってきたかのような“成熟した青春の日々”に心地よさを感じていた。だが、ある日突然、日浅は今野に一言も告げずに会社を辞めてしまう。しばらくして2人は再会したもの、一度うまれた距離は埋まらず、会わないまま時が過ぎていく。やがて、日浅が行方不明になっていることを耳にした今野は、彼の足跡をたどるうち、数々の“影の顔”“裏の顔”を知ってしまう。
11月1日から全国の映画館で掲出されるポスターは、舞台となる盛岡の美しい河川をバックに、心の裏の部分に思いを巡らせているような表情を浮かべた綾野と松田の横顔をとらえたもの。雲間から注ぐ陽の光に照らされながら、何かを語りかけるように前を見つめる2人の姿が印象的だ。
予告編の前半では、今野と日浅が出会い、酒を飲み、釣りをし、ともに時間を分かち合いながら友情を育む姿が描かれる。しかし、後半では、雰囲気が一転。突然失踪した日浅に関する意味深な“言葉”が続いていく。「縁を切ったんです」「お金貸してるの…」「あいつはどこでも生きていける奴です」「死んじゃったかもしれない」――今野が追うほどに“裏の顔”が見えてくる。姿を消す前「人を見る時は、影の一番濃いところを見るんだよ」と話していた日浅。映像のラストは、静かに涙を流す今野の姿で締めくくられる。
(C)2020「影裏」製作委員会
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