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“運命の絵”に魅せられた美術商が生涯最後の大勝負に挑む「ラスト・ディール」2月28日公開

2019年10月23日 13:00

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「ラスト・ディール」ポスター
「ラスト・ディール」ポスター
(C)Mamocita 2018

[映画.com ニュース] 生涯を美術品に捧げてきた年老いた美術商が、作者不明の絵画に翻弄され、人生最後の勝負に挑む様を描いたフィンランド映画「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」が、2020年2月28日公開される。

国宝級の絵画を多く所蔵するフィンランド国立アテネウム美術館や現地ギャラリーの全面協力のもと、生涯を美術品に捧げたプロフェッショナルの生きざまと家族との絆を丁寧に描き出す。メガホンをとったのは前作「こころに剣士を」がアカデミー賞のショートリスト、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされたクラウス・ハロ監督。脚本家と再タッグを組み、トロント国際映画祭へ正式出品後、世界各地の映画祭で高い評価を得ている。

年老いた美術商のオラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。ある日、音信不通だった娘から電話がくる。問題児の孫息子を職業体験のため数日預ってほしいというお願いだった。その矢先、オラヴィはオークションハウスで一枚の肖像画に目を奪われる。価値ある作品だと確信したが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。孫とともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴み、資金繰りに奔走するが、その過程で想像もしていなかった娘親子の過去を知る。

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」は、2020年2月28日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで公開。

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