新津ちせちゃん主演「駅までの道をおしえて」中国、韓国、台湾での公開が決定
2019年10月19日 14:35
[映画.com ニュース] 伊集院静氏のベストセラー小説を映画化した「駅までの道をおしえて」の公開記念舞台挨拶が10月19日、東京・新宿ピカデリーで行われ、実写映画初主演となる子役の新津ちせちゃん、共演する坂井真紀、滝藤賢一、市毛良枝、塩見三省、橋本直樹監督、劇中に登場する柴犬のルーが登壇した。
愛犬ルーを亡くしたことを受け入れられない主人公・サヤカ(ちせちゃん)と、息子を亡くした悲しい過去をもつ老人が絆を育み、“命の喪失”を温かい思い出に変えていく姿を描く。10月18日に全国70スクリーンで封切り。舞台挨拶では中国、韓国、台湾で公開されることが発表された。関係者によると公開時期は未定だという。
主演女優として壇上に立ったちせちゃんは「皆さんに見ていただき、本当にうれしいです」と喜びの声。「この映画は大切な人をゆっくり思い出す映画だと思います。この映画も皆さんの大切な記憶になれば、うれしいです」と客席にメッセージを送った。
坂井と滝藤は、サヤカの両親を演じており「出会った瞬間から家族になれた」(坂井)、「自然と家族になっていけた」(滝藤)。また、滝藤は「高校生の頃から坂井さんのファンで、部屋にポスターも貼っていた」ほどの大ファンだったといい、「思いのたけをぶつけようと思ったが、いつも面倒くさがられて」と笑いを誘った。
サヤカの祖母を演じる市毛は「台本を読んだら、役名もセリフもなくて(笑)。でも、そんなの関係なく、この映画に存在できてうれしかった。塩見さんともお久しぶりでしたし」としみじみ。塩見は祖父を演じ「2日間、朝から晩まで新津さんと縁側でご一緒して。彼女が考えること、おじいちゃんが考えることが1つに重なる瞬間がとても幸せで、今でも思い出すと胸がキュッとなる。すてきな時間でした」と振り返った。
原作との出合いから15年を経て、映画の完成にこぎつけた橋本監督は「くじけたことは何度もありましたが、絶対にやらないといけないと思っていた。ちせに会えて、ようやく完成した」と感無量の面持ち。映画化に際し、脚色も加えたが「すばらしい原作を忠実に撮りたいと思っていたので、その分脚色には気を使った」と話していた。
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